カップの深さでハイノートの違い

たまたま手持ちのマウスピースを見てみると左から6A4α、14B4-GP、11C4Nと練習用プラスチックマウスピースの4本あった。

他にいくつかあったけど、姪っ子にあげたので今は実質3本だけだが、これがたまたまカップの深さがABCと3種類揃っていたので、それぞれでハイノートの違いを研究してみた。

まず、Aカップのブラジャー...じゃ無かったマウスピースだけど、超ハイノート用と言う事でEMシリーズもAカップの様なので、カタログスペック的にはこれが一番ならしやすいはず。

Bカップなんだがカタログスペック的にはマルチに活用出来る様だ。

そして、Cカップは好みのサイズ(色んな意味で)なんだが、これは中川モデルのN番で日本人向けに吹きやすいカスタムマウスピースらしい。

GPの2本はヤフオクで3千円で買ったお買い得感満載のマウスピースで実は高校の時に買った6A4αが確か5千円だったと思うのだがこれが一番高い。

14B4-GPが3千円で買えたのは、シャンクが潰れていて誰も入札してなくて、1000円で出ていたのだが、送料込みで3000円で即決するよと連絡したらそうしてくれたのでラッキーだった。

シャンク潰れの修理は釘抜きと言うホームセンターで数百円の大工の道具で簡単に直せるので、自分で直せばある意味タダなのでラッキーだった。

で、本題のハイノートはどれが一番楽かだが、基本的にどれでも同じ音域はカバー出来るが、確かにHighHigh B♭以上を出そうと思うと6A4αに軍配があがるが、実は一番深いCカップのマウスピースが一番どの音域でもカバー出来る気がする。

最も個人差はあるだろうが、色々と唇の感触とか試して見るのだが、俺の場合、下唇の振動がメインで下唇の振動をコントロールすると凄く簡単に音域を広げる事が出来るのだ。

上唇は殆ど振動してなくて、それが普通なのか異常なのかは解らないが、下唇を振動させる事に集中することでハイノートが楽に出せるので下唇の振動を制御しやすいのが11C4Nのマウスピースなのだ。

実験として、マウスピースの上部と下部にビニールテープを貼って上下どちらの唇が振動しているか実験したのだが、上に貼った場合通常通り演奏できたが下に貼ると結構難しい。

強制的に上唇を振動させようとしたわけだが、それだといい音にならなかった。

この事から下唇の柔らかさが重要なんだと体感出来るのでやって見ると良いと思う。

この実験でもう一つ解ったのが、下唇を意識するとAカップのマウスピースでは演奏が難しくBは更に難しいのでフラットな感じにしないとならしにくく、Cカップは下唇に焦点をあてるとかなりならしやすくなる。

リムサイズの関係があるかどうかわからないが、正式に公開されているデータだと

品番 カップ径 ボア径 カップ深さ リム 特徴
6A4a 15.90 3.65 浅い 厚い・ややフラット リム内径が非常に小さく、フラットで幅広い。カップ容量も小さくリードトランペッター向き。
14B4-GP 16.68 3.65 やや浅い  標準・ややフラット やや大きいリム径とやや浅いカップの組み合わせ。完成度が高くトッププレイヤーの高度な要求に応える能力を持つ。
11C4N 16.45 3.58 普通 5.26(厚) ポピュラー音楽等でとりあえず短期間で結果を出したい方にお勧め。バック7Cと同じ位。

中川モデルだけテーパーのかかりだしが遅いと言う設計らしく、特徴にあるとおりに感じる事が出来れば設計者の意図した使い方が出来ているんだと思うのだ。

そう言う意味で6A4αはリードトランペッター向きと言う事で、長時間疲れずにならせるし、手抜きをしてもそこそこの音量が出せる気がする。

14B4はオールマイティーな感じで基本的にはこれで練習している。

中川モデルは色々と日本人の唇を研究した結果、生まれた仕様なので俺の下唇に合っているので、本番用に一番好いとこ取りが出来ている気がする。

最近のXenoモデルは標準で14B4-GPが付いていたりするのだが、昔は11が付いていた。

そして結論としては個人差があると言う前提で、下唇重視ならカップが深い方が演奏しやすく、上唇重視なら浅いカップが演奏しやすいのではないかと思った。

なので、意図的に浅いカップを使う場合は上唇を意識して演奏すると使いこなす事が出来る気がしている。

演奏方法を変えずにマウスピースを換えれば良いと言うものでは無く、マウスピースの特徴に唇を合わせられるかが重要で唇をコントロール出来ないのにマウスピースだけを換えても意味はないだろう。

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