俺が使っているキャリーバッグはManfrottoと言うカメラの三脚で有名だと思うメーカーのローラーバッグ55を使っている。
このキャリーバッグにはカメラでは無くトランペット2本を入れている。
真ん中は空けてミュート類やマウスピースや小物を入れられる様に大きく3つに区切って使っている。
本来メーカー的にはカメラ系なのでこの様に望遠レンズとかカメラの小物を細かく区切って入れて使う設計になっているわけだ。
俺が何故、カメラ用のキャリーバックにトランペットを詰めているかと言うと、単純で、楽器用のこの手のキャリーバッグはアホみたいに金額が高い。
それでいて楽器専用に作っているので他の用途に使えないと言うアホ設計。
大体この手の「楽器用」として売られているキャリーバッグだと5万円近くするはずだ。
しかも一般的な5万円のキャリーバッグの品質と比べても、3千円位の格安キャリーバッグの性能で生地と良い、持ち手と良い、キャスターと良いとにかくチープ過ぎてどうにも5万円の価値を感じない。
ただ、「楽器用」としての押さえるスポンジがそれなりにあって形もトランペットに合わせた形状になっているだけで、邪魔でしかない。
そこで、他に何か良いのは無いか探したところ、manfrottoのキャリーバッグを知り、寸法を測ってトランペットが縦に入る長さ、確か55cmだったか、それが真っ直ぐ入るのがこれだったわけだ。
値段は当時、ヨドバシカメラで2万3千円でポイントも結構あったので1万円そこそこで買ったのだ。
流石にヨドバシカメラは本来カメラ屋から発展してきたわけだろうからカメラ関係の部材は豊富に揃っていて、よりどりみどり。
そして、このキャリーバッグの質感は流石に高級なカメラを運ぶだけ有ってしっかりした作りで納得のいく仕様とカメラ用と言う事で、仕切りのパーツが山ほどあって全部外してしまって、縦に区切るだけしか使わず相当余っている。
で、結構使い続けて3年以上は経ったと思うが、どうにも転がしていても車輪がなんかガタつく感じがして気になっていた。
そこで、1つ車輪を外して見たところ、なんと中のベアリングが壊れていたと言う訳だ。
車軸にあたる部分がベアリングになっていたのはなかなかスムーズに回転していたんだなぁと思ったわけだが、分解すると無残にも左の車輪のように中の車軸が抜けてベアリングの鉄球がこぼれてしまったが、この時、まだ交換用の車輪を用意しておらず、なんとかもう一度くみ上げて、交換用の車輪を注文する事にした。
で探してみると、安い所で2千7百円と片輪だけの価格なので交換する場合は両方交換しないとバランスが悪いので2個買うことになって、高いなぁと思って、よくよく見ると注文してから3~4ヶ月ってなんだそりゃと思った。
こんな物、発注すれば海外であったとしても正規品だし2週間もあればと思ったがこんなに期間があると注文したことを忘れてしまう。
前に、トランペットのZOOROを注文した際に、これは受注生産と言う製品だったので半年待ったが、これは注文を受けて生産に入ると言うスタンスなので納得したわけだが、たかがキャリーバックの部品でしかも一番交換頻度も高いであろう車輪でそんなにかかるものなのか。
で、海外から直接注文しようと本家のサイトを見たがそれらしい物が無く、交換用の部品として注文する事が出来ず、ebayに出品されていたので見たのだが10ユーロ程度で1400円位だったが、日本への送料が7千円かかるとの事で、この日本のサイトで見つけた2千7百円は概ね妥当な金額なんだと思った。
しかし、長すぎるので別のタイヤを探してみることにした。
外径が83mm幅が23mm、軸幅が30mm程、車軸が6mmが実測値なので、この寸法に合いそうな車輪を探してみた。
Amazonで丁度良さそうな車輪を見つけて、2輪入っているのでこの車輪を頼んで見ることにした。
ちょっと外径が小さい気がするのだがまぁ3mm、元々は85mmくらい有ったのか、3Inchだと76mm程度だし、4Inchだと100mm越えるので3.25Inch当たりだと思うが、こんな中途半端なサイズを作るんだろうかとも思った。
で、1週間ほどで手元に届いたわけだが概ね寸法通りで安心したが、新しく買った車輪はバイクの車輪のように丸くゴムでちょっと柔らかい気がするが、まぁ触っただけでこの車輪なら殆どヒキヅって居るときの音がしない良い感じの車輪でちょっと後で外に出てみようと思った。
純正の車輪はほぼプラスチックほどの堅さで摩耗には強そうなんだが、車軸のベアリングが先に壊れると言うのでタイヤが堅い分車軸に直に段とかにぶつかった際の衝撃が伝わってしまい車軸が壊れたんだろうと思うが金属部分がすり減ってしまいどっちが良いんだろうと思ったが、まぁ今回は静音優先と言う事で、つか変えてみた。
車輪の交換は、カバンの中身を全部だして内側の生地をバリバリとマジックテープを引き剥がしてタイヤケースに辿り付く。
そして、車軸のボルトをスパナで挟んで、車輪側の6角ネジを回して外す。
そして、交換するとこんな感じにピッタリと収まった。
結構、ホイル部分が黒で良い感じに収まったのだが、なんか耐久性には不安が残る。
交換した車輪も一応ベアリングが入っているので非常にスムーズに回転するし、何より音がしない。
今までは堅い車輪に金属の車軸でなかなかの剛性だったと思うが、それ故、ゴロゴロと言う音はやかましいほどでは無いがケーズ自体にも振動が伝わり、街中で見かけるゴロゴロと言うやかましいキャリーバック寄りはだいぶマシだがそれでも静音とは言いがたいかなぁと言うレベル。
今回交換した車輪だと、ほぼ無音でゴムタイヤの柔らかさもあって、多少の道路のゴツゴツもタイヤで消化してケース自体には振動が伝わりにくくなるのではと想像出来るくらい滑らかになった。
一応これで車輪の換装は終わり元に戻したのだが、このローラーバッグのサイドポケットは本来はカメラの三脚を突っ込む用途で作られているが、そこに譜面台が丁度収まると言うトランペット用じゃね?
と思える程ピッタリサイズで楽器用と書いてあるバカ高い高級低仕様のキャリーバッグより、こっちの方がよっぽど良い感じだと思っている。
何が低仕様かと言うと、キャリー用のステーがこのカバンは、カバン内に収まる設計で外にはみ出る物が無いが、楽器用の高い安物はステー部分は外に出る設計で中のボックス内を確保する為とは言えちょっとキャリーバックとしては余りにも酷い仕様なので比較して見ると良い。
勿論、車輪を比較しても安物のキャリーバックにクッションを良い感じに追加して仕立てているに過ぎない。
このトランペットのキャリーバッグ、なんと10万超え!!ありえない、絶対買わんだろ。
トランペット用のキャリーバッグをざっと検索するとこんなのしか見つからない。
しかし、何が酷いかって、持ち手が紐だよ、紐!
俺が、「楽器用」と言うアクセサリーを買わない理由がそこにある。
因みに、譜面台トレーなんか超酷い
こんな譜面台にぶら下げるトレーがあって、結構便利な小物で、チューナーとかマウスピースとか入れておけると言う事なんだが、これ一時平気で2千円以上していたはずだが、今見たらまぁまぁ安くなってたが、これ実は全く使えない。
俺が譜面台にくっ付けているのはこのキャンプ用のパイプ椅子に付けるトレーで、これが結構便利。
譜面台にしっかりと固定出来てペットボトルとかも置けるし、ミュートをのせておくにも丁度良いのだ。
ちょっと加工して上に滑り止めを貼り付けて使っているが、これを付けていると他の人も真似してみんなこれ買ったくらい人気商品なのだ。
今ちょっと価格が高く、俺が買った時は500円だった。
これは、譜面台のシャフトに付けるのだが、ちょっと譜面台のシャフトはパイプ椅子より細いので、中にスポンジを挟んで締めると丁度良い感じになる。
そして、100円ショップで見つけた薬味ホルダーが俺には凄くヒットした商品で、実はこれ、マウスピースを入れるのに丁度良いのだ。
これ、譜面台に丁度良い感じに填まってそこにマウスピースを入れてぶら下げている。
演奏中にカップの浅いマウスピースと深いマウスピースを使っていて、それをササッと取り替えるのにものすごく便利なのだ。
こんか感じで日用品をちょっと加工すると非常に便利な演奏環境が整うのだが、どうにも楽器用と言う名目があると何でも割高に感じていて、なんかおちょくられている気がして絶対に買わないのだ。
楽器そのものには多少金をかけても、周りの小物には絶対に金をかけないポリシーでやっている。
交換後だが、再度Amazonで探してみるとこの車輪を見つけた。
前回、かなり検索したんだが84mmと言う良い感じのサイズは無かったんだがなぁ...
まぁ予備にこっちの方が安いし一個ポチっといた。
この車輪の良いところはとにかく換装したあと引きずってもものすごく滑らかで音も無く滑りが良いのでとても静音で気に入ったのだが、見ての通りバイクのタイヤのように丸くなっているのですり減り安そうでバックの重量がタイヤにのって5mm程の幅で潰れる感じで、そんなに耐久性は悪く無さそうだが純正の車輪よりも柔らかい。
トラペット2本とマウスピース4本、ミュート一式、スタンド2本、譜面台、楽譜ファイルなどで総重量は5kgくらいかなぁと思うがカメラをぎっしり入れるともっと重くなるのか軽くなるのか解らないが、俺の場合は5kgくらいなので、車輪を交換する参考にしてもらえれば幸いだ。
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