俺の手持ちのラッパ達

■QUEEN BRASS hino heavyWeight model(メイン)約23万円もちろん、このhinoモデルが欲しくて1年かけてようやく手に入れたお気に入りのラッパ。

色々と吹いていて、バラード系とかに合う音色かなぁなんて思っている。

音のツボをつかむと面白い程ハイトーンも当たる不思議な楽器でまだツボをつかみ切れてないので必死こいて吹き込んでいる。

購入時、lightWeightとBACH 180ML37SPと3本を約1時間くらい試奏させてもらった。

BACHを吹くのは初めてだったが、感動の吹きやすさで思わず欲しくなってしまったので、PLAYTCHの300Sを買った経緯があるもののストラディバリウスの吹奏感は素晴らしかった。

しかし、hinoモデルは個性的でツボをつかんだときの心地よさはなんとも言えない所有欲をそそる一本だった。

ただ、lightWeightモデルの方はサッパリでこれもツボを押さえれば良いんだろうが、無理矢理HeavyWeightモデルを女性や吹奏楽系の楽器に合わせた様な感じが見え見えの音で少々がっかりしたし、所属している楽団の曲に合うかなぁと思ったけど全然駄目だった。

やはり日野さんの言っている音の重みにこだわって作った本来のHeavyWeightモデルの音色がずば抜けて気に入ってしまったので吹いて直ぐに決めたけど店の人には迷うなぁと言って1時間はじっくりと試奏させてもらった。

ちなみによくある誰々の選定品なんてのは一切興味なくて、これって選定した人の感覚でしかなく、俺の感覚と違うし、試奏してもその人が選ばなかった方でいい音が出せると言うことも大いにあるわけで、俺はプロでもないしド素人でも無いが独学で吹いてきた感覚は自分にしかないので選定品なんて邪魔でしょうが無い。

選定する人も、世間一般の人が楽器を買う参考になるんだ、なんて思っているおこがましさが嫌いだ。

選定品を厳密に機械で計測して数値で示してくれれば参考にするがあくまでも「感覚」で選定するわけなので、自分の感覚を信じた方が断然良い。


■PLAYTECH PTTR-300S(サブ)約2.3万円

hinoモデルと同時期にネットで思わず買ってしまい、サブなのかメインなのか迷うほど良く鳴る驚きのコストパフォーマンスのラッパ

実は、hinoモデルよりも音が当たりやすく、まんまBACHのストラディバリウスの吹奏感

hinoモデルを買うとき一緒に試奏させてもらってその感覚を覚えている間に吹いているので間違いなく、ストラディバリウスの音と吹奏感でものすごくお買い得だったラッパだ。

これは価格間違って売っているのではないかと思える程の出来でなによりピストンがなめらか過ぎて、嘘みたいで未だに信じられないくらいバリバリ演奏出来てしまう。

ちょっと改造というか、ピストンボタンとトップキャップを金色に変更してある。

しかし、これhinoモデルより軽く演奏しやすくて、10倍の価格差が信じられないのだ。

なので、ネット販売なので試奏してないけどまぁ失敗しても普通には使えるだろうと期待半ばだっただけに、その吹奏感のストラディバリウスに寄せた作りに感動したわけだ。

散々本物のストラディバリウスを試奏させてもらっていただけにその吹奏感は間違いない。

ただ、まるっきり似ていると言うことも無く、作りは管のはまり込む部分の磨きが無いので、チューニングスライドとかちゃんとグリス塗っても堅くて、コンパウンドで磨く必要性を感じている。

3番スライドも動くには動くが、磨かれていないのでスムーズさには欠けるのだが、ピストンの動きは今のところなめらかで何もストレスを感じない。

駄目なところを探しているのだがあまりにも普通過ぎて見つからないくらいメッキも綺麗に仕上がっていて、重量は約1080gと一般的なBACHだと約1100g程度なので20g程軽い。

しかし、今まで吹いていたのが1000gだったので約100g程増えただけなのに手首に来る負担は意外にあって、hinoモデルだとさらに重く、約1140gなので140gも重くなっていて、重い楽器が初めてだったが軽い楽器よりも低音がものすごく出しやすいと感じる。

音色にしてもずっしりした分が全部音にのっている感じでメローな感じの音色もだしやすく、バラードなんかの艶っぽい演奏も出来てしまう格安トランペットだ。


■HyTech pTrumpet 約3.9万円(YTR-739Tと交換してくれたので0円)

先の本格的なヘビーモデル2本と吹き比べても負けない超ライトモデル640gで軽い

音も軽いので先の2本と質が違う音色が楽しめて良い。

いくら周波数が金属のラッパと重なったとはいえ、音の重みは全くなくペラペラではあるが、吹きやすく練習用には十分でなぜかというとピストンのスプリングが強く指が鍛えられる。

残念なのは、チューニング管の填まる部分の長さが2.8cmと短くチューニングして演奏すると、チューニング管が落下してしまうため、3番スライドゴムを引っかけて落下防止の策をうって吹いている。

それ以外は、特に問題なく音色も好きでちょっとお気に入りではあるが、今、買った楽器店の店長に話をつけ、新品交換予定で、完璧に動くバルブの製品を待っている。

また、メーカーにはチューニング管の欠陥を指摘していて回答を待っている段階。

レビュー動画もほとんどチューニングせずに演奏していて、派手な演奏に意識を集中させるような作りになって意図的にチューニング管の欠陥を隠しているのが頂けない。

「楽器」として売りたいのであればチューニングも出来る完璧なプラスチックトランペットとうたい文句が必要だが、一切そういった情報が無くチューニング方法などに触れた記事もみつからず設計ミスも甚だしい。

まじでチューニング管が普通の長さだったら完璧なプラスチックトランペットなのに、このままでは高級玩具で楽器屋に並べるなと言い放ってやった。ワイルドだろう!

これも試奏させてもらったのだが、音色のペラペラ感はあったもののネタには申し分ないトランペットの音を奏でる事が出来るが現金だしてまで買う気はしないな。

それと、ある周波数になったときビリビリと楽器が振動して音が割れるというかヒビが入っているんじゃないかと思える音域があって、2番ピストンが急にビリビリ関係ない振動音がなるのが気になる。

初期不良としてピストンの動きの良いものでスプリングを手で伸ばして調整されている個体じゃないものと言っているのだがそんなのあるのか不明だ。

手持ちの楽器を調整していろいろな問題は自力で解決したので交換してもらう必要はないのだが、買った先の店長が、折角新品なので、あれば交換したいと言う申し出は嬉しい話だ。


■PLAYTECH  PTFH-300(1.9万円)フリューゲルホルンフリューゲルホルンでフライデーナイトファンタジーと言う金曜ロードショウのオープニング曲を演奏したくて随分前にネットで購入した。

当時、管内にはススがたまっていたり、ピストンバネが押上式でバルブの下部にあって3本の区分の無い設計に手間取ったが、トランペットのスプリングに交換して大分メンテナンスと改造を加えてまともに演奏出来る状態に仕上げた一本

ボタン裏の綿みたいなクッションが厚すぎて押し込んでも管の穴がずれていたり、とにかくバネが強すぎてまともな演奏が出来なかったのだが、しっかりと修正することで十分演奏に使える一本になるが素人が手をだすと痛い目に遭う楽器だ。

バルブの調整が自分で出来れば、これもお買い得な楽器ではあるし、音もそこそこ悪くない。


■Behning & Sons YB-CTB スライドトランペット 約1.4万円

このスライドトランペットは当初Amazonで1万円程度だったのが、1.2万、1.4万と値段が上がっていて、今は1.8万円の価格で売られているレア楽器で在庫が一本売れると2千円ずつ上がっている様なきもしなくもない生産終了している製品だと思う。

まぁこんな特殊な誰も吹かない様な楽器、作らないだろうし、誰も演奏しないので売れないだろうな。

ただ、これは昔からトロンボーンに憧れを描いていたラッパ吹きの夢をかなえてくれた一本で、トランペットのマウスピースで演奏出来るのだ。

正式にはソプラノトロンボーンと言うトロンボーンのマウスピースで演奏するタイプもあるらしいのだが見たことが無いのでトランペットのマウスピースで演奏出来るスライドトランペットを使っている。

この楽器にも欠陥があって、マウスパイプとベルのコーナーの間が狭すぎて頬が当たってしまいまっすぐ構えられないので前にフリューゲルホルンのマウスピースをトランペットシャンクにするアダプターがあったのでそれをつけて普通のマウスピースをさして使っている。

チューニング管はないので差し込むときに少し隙間を空けて調整するのだが、下駄を履かせた場合、その感覚が大分少なくなるのだがスライド系楽器はピッチはスライドの位置でも調整出来るので案外便利なので良い。

これも慣れてくると早いパッセージの楽譜もこなせるようになるし、変え指ならぬ変えポジションを上手いこと使いこなすとものすごく楽しく演奏出来る。

手持ちの楽譜にはライドポジションも振っていて全曲一応練習していて、対応出来そうな曲が出来たら積極的に使っていて密かに楽しんでいる。

楽団の人は誰も文句言わないので大丈夫なんだろうと勝手に思っている。

ただ、音は軽いので忘年会の余興の為の練習と言う雰囲気で使っているがちゃんとラッパの音がするし、音色はpTrumpetよりも良いと思う。


と、いつの間にか5本も楽器があって、hinoモデル以外は格安楽器で全部足してもhinoモデルの購入金額には足らないわけだが全部問題なく合奏に使っている。

吹奏楽コンクールなんかに出るためには使えないが、それでもPTTR-300Sは使える程出来のいいトランペットでサブとはいえ、メインとしても使える究極のラッパで価格聞いて誰もが驚くパフォーマンスなのがここ最近の驚きなのだ。

hinoさんのラッパは音の壺を捕まえると恐ろしく快適に演奏できてヘビーモデルならではの日野さんの狙いのサウンドを奏でる事が出来るのだが、重くて大変。

その点、決して軽くは無いがPTTR-300Sのストラディバリウスもどきのラッパと持ち替えたりしてなんとかなるかなぁとは思っているがこれも重くて今までライトモデルのラッパしか吹いたことが無い俺にはどちらも重い重すぎるので左手首を鍛えている。

ウチの団は1回のコンサートで15曲~20曲は演奏するので、その曲数から後半に盛り上がる曲を持ってきているわけで、盛り上がる曲は概ねトランペットが目立つ曲が多い。

そうなると最後まで持たせるのが当初はしんどかったがこれも慣れるとスタミナは付いてくるものの、前吹いていたYAMAHAのYTR-739TのLボア楽器はかなり息を持って行かれるのでしんどくて性が無いわけだ。

なので、今回思い切って欲しかった楽器を買ったのだが、鍛錬してきた今は後半に千本桜が来たってハイトーンで演奏する曲なんだが、パリッパリのエッジを効かせた演奏がなんとか出来る様にはなってきた。

それに今まで後半で出なくなっていたWハイCあたりの音も普通に当たるようになっていて、支柱のある楽器のポテンシャルを思い知らされている。

なんせ支柱のあるラッパ吹いたことが無くて、結構憧れていた。

hinoモデルはリバース管なので支柱は無いが、ヒレが付いていてこれが1本分の役割をしてくれている。(とかくリバース管は支柱なしが多い中ヒレならリバース管でも大丈夫だ)

最もリバース管で支柱2本も装備したYAMAHAの25thモデルYTR-8335RSは限定300本なので手に入れようが無かった。(高いし)

2本あるのはPTTR-300Sでもう、これはストラディバリウスもどきの吹奏感なので言うことなしに楽に演奏出来るのでさらにラッパ吹くのが楽しくなっている。

もうそろそろ趣味じゃ無くてトランペットを特技にしたくなってきたわけで、ちょっとモチベーションが上がっていてシングシングシングのトランペットソロを原曲キーで練習している。

ジャズ系の曲にはhinoモデルは文句なしに填まってくれるのも楽しみなのだ。

トランペットを始めたいとか自分の楽器が欲しいなんて人がいたらPLAYTECHのレビューを参考にしてくれるとありがたいのだが、おすすめできるのはPTTR-300Sだけで、フリューゲルホルンはおすすめしない。

しかし、このPTTR-300Sはトランペットが欲しいなぁBACHのストラディバリウス良いなぁなんて人に特にお勧めする。

マジでコスパ最高だぞ!吹いたら納得出来るし、ストラディバリウス持っている人にも吹いてもらいたいくらい遜色ないと思う。

ただ、一つだけ難点があって、銀メッキは綺麗に仕上がっているのだが、メッキのかかってないスライドのはまり込む部分の管が磨かれて無くて雑なのでちゃんとオイルとかグリスをつけておかないと手入れしないとおそらく抜けなくなってしまうと思うので注意が必要だ。

これは、コンパウンドで隠れる部分も磨いてスムーズに刺さる様に加工する必要がある。

それ以外は材質もイエローブラスでストラディバリウスと同じなので材料が同じで支柱とかの設計が同じなら概ね同じ性能になるのは予測出来るわけだ。

もちろん、厳密に計測したりすると差はあるのかもしれないが、俺が試奏した限りではほぼ同じと言うか違いがわからん。

それくらい出来がいい格安トランペットでYAMAHAなんかのスタンダードモデル買うよりも全然吹きやすいし、値段も半値以下で変えるとなればおすすめするしかないだろう。

それにしてもhinoモデルも300Sも今まで吹いていた35年前の楽器と何が違う感覚なのかと言うと、実は低音もとても吹きやすいのだ。

マウスピースはBEST BRASS の7C改をメインに7Eも使っている。

この2本を使い分けているのだが前の古い楽器の場合、低音が結構難しくてまぁ無いノート用のマウスピースだからかなぁなんて思っていたのだが、今の2本は苦も無く低音も出せてしまうのだ。

それにYAMAHAの6A4αのマウスピースを使っても同じく低音も普通に出せてしまうのがちょっと不思議で、完全に高音割り切りのマウスピースだと思っていたのが使えてしまうのだ。

もちろん、このマウスピースを使うと随分音も軽くなるのでペラペラしてくるのにもかかわらず、ここでHeavyWeight効果でペラペラ感を重くしてくれるので芯のある音色を出せるのだ。

いやぁ驚きマンモスだ。

ただ、今更YAMAHAのマウスピースに戻ってしまうと折角BEST BRASSのマウスピースにした意味がないのでマウスピースは今のままでしばらく吹き込んでみようと思っている。


■楽器の維持費

お気づきだとは思うが、ここに書いた楽器、プロの日野さんが使う楽器で差へ23万円程度となっていて、特別高い金額の楽器をつかっているわけでは無いと言うことだ。

Silkyと言うメーカーのトランペットも70万円くらいでそれに金メッキを施して100万行くくらいなもので、管楽器の価格はほぼ材料に比例しているのでトランペットの維持費が一番安い

ついで、トロンボーンもがたいが大きいのでその分の材料費がトランペットよりかかるくらいだが、トランペットは小さい方なので、フリューゲルホルン以外いつでも持ち歩いていて飾りにせずにちゃんと演奏で使うようにしている。

トロンボーンの場合、1本を持ち歩くのが精一杯なので沢山有っても遊べないのが少々さみしい感じがする。

意外にお金がかかるのはフルートで、まともに演奏しようとすると最低でも30万円くらい出さないといい音の楽器に出会えないが、これがフルートの入門レベルの相場で全部金属なのに、材質が銀製が主なので高く付いてしまうのだ。

銀と言っても、色々ごちゃごちゃ付いている部品も全部同じ金属にしないと響きに影響するのが繊細な音色を奏でるフルートの宿命で中にはオールプラチナとかもう宝飾品レベルのフルートもあってフルートだけは楽器店でも特別扱いされている

サックスも意外に維持費がかかって、本体はフルート同様最低でも30万円以上はする代物で、数万円の値段ではなかなか良い楽器に出会えないのでは無いだろうか。

PLAYTECHでもかなり安いサックスを出しているがそれでも4万円くらい出さないと手に入れることは出来ないし、木管はよく解ってないが、安いサックスだとマウスピースが使い物にならなかったりして結局マウスピースだけ買い足すと楽器の倍くらいの価格になる様で10万円はかるく超えてしまうしリードも消耗品なので維持費が馬鹿にならない。

とまぁ俺、トランペットで良かったなぁとつくづく財布の中を見ながら思うのだ。

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