ずーっと前からプラスチックトランペットってネタに良いなぁとは思っていたが、なんとなく実際に買ってみたいとは思ったことは無い。
しかもHyTechのpTrumpetは6月に発売されて最新プラスチックトランペットと言うことで周波数計測まで実施して金属製の音色に相当近づけたと言うことでも話題になっているわけだが、チューニングスライドが短すぎる件でメーカーにクレームを入れていた。
実際に合奏で使ったときにチューニングスライドを1cm程引き抜いて演奏していたのだが、いきなり音が飛んでしまったと思ったらチューニングスライドが落下したのだ。
なので、メーカーにその事をまんま伝えて対応策として3番スライド用のゴムがあるのだが、それを引っかけて落下防止にしないと使えないと言う報告と、バルブの動きが悪くて分解していたところ、スプリングが手で伸ばしてあって3本の押し具合が違うのがすごく気になり、メーカーには動きの悪いバルブはスプリングを伸ばして調整するのかとクレームを入れていた。
そうすると、本国イギリスに問い合わせしてくれ、設計上、プラスチックトランぺとのチューニング管を長くする事が出来ない理由を聞き、プラスチックで金属の周波数に近づける場合、重要なのは管径が重要らしく長くすると制度が落ちてしまい旨く行かない為抜き差し部分は極力短くしたそうだ。
まぁ大いに改善の余地はあると思うのだが、まずは音色を目指し、次に機能的な部分に着手と言った、これでも開発途上と言うことらしい。
実際、音色に関しては文句の言い様がない程金属トランペットとは違う味があってすごく気に入っている。
なので、チューニング管の件はプラスチックの構造上の問題で検討材料になっていると言うことで妥協した。
しかし、妥協できないのはバルブの動きでスプリングを伸ばして動くようにされている俺の個体は話にならないと言うことに関しては、メーカー側にある個体は全てスプリングの長さはおなじで伸ばして調整してないと言うことだった。
そして、メーカーはそれは初期不良なので新品交換すると言うのだが、ある意味すスプリングを全部同じ長さで伸ばされていたら俺には比較しようもないし、スプリングはYAMAHAとかBACHのスプリングを流用しているかと思っていたら、全く違うスプリングで大巻な雑な感じのするスプリングで荒い作りだから解らんが、まぁメーカーが入念に検査したものと交換してくれると言うことなのでそれを楽しみに待つことにした。
これで、プラスチックトランペットのディスリは終わったが、おかげでベストな新品が手に入りそうだ。
問い合わせたキョウリツのカスタマーもちゃんと輸入元に問い合わせて回答してくれたので真剣にこのプラスチックトランペットを売り込みたい様だがプラスチックだもんなぁ...
音色も良いし本格的トランペットと言っても良いけど、トランペットを初めて買うとか子供向けにとか軽い気持ちで買える金額じゃない気もする。
これが1万円ならプラスチックトランペットのスタンダードになれるのだが、4万近くもするとなるとなかなか手を出せない。
材質から考えて1万円以下の価格帯になるような努力をして欲しいと思うのだ。
プラスチックと言うことで下取りを考えた場合まず俺なら下取りしないだろうと思う。
なので、4万も出すなら中古の金属、もしくはPLAYTECHのお気に入りの新品中国製トランペットを買った方がよほど良い。
なのでどうにも評価しがたい中途半端で勧められない楽器なんだよなぁ
まぁ野外でほこりまみれになる事を想定して割り切って使うには良いし、ちょっとぶつけたくらいでは凹まないのもプラスチックの利点ではあるし軽いのでマーチングなんかでも使いやすいとは思うがマーチングもしっかり演奏するとこが多いので見向きもされずに埋もれてしまいそうな気もする。
このプラスチックトランペットが欲しいって買う人はいるのかなぁ
俺みたいに古い楽器を下取りに出して交換するとか現金を出すのがもったいない気もしなくも無い不思議な気持ちになってしまう。
あえてプラスチックトランペットを買うという動機付けが難しいが、有ると実に重宝する程、トランペットとしてのポテンシャルは高いと思う。
悩ましい一本だな。
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