ポケットトランペット改

この安っぽい外観を、バルブキャップを交換してちょっとカスタマイズしてみるとこうなる。このポケトラを元日から色々といじっているのだが、今までネジ山が合わなくて使えなかったパーツを嵌めてみたら上手いこと填まってくれたので見た目ヘビータイプ仕様にしてみた。

ボトムキャップはネジ山が合わなかったトップキャップを嵌めてみたら、これがまたピッタリはまったのでボトムにもトップキャップを嵌めた。

トップキャップはこんな感じだが、元々のステムだと長さが足りず、穴がずれてしまうのでステムまで交換したが、ステムのネジ山はどれにも合わないので浮いてしまっているが、この長さがさがないとそもそもの穴が合わなくなるのでいたしかたなく交換した。

これで、見た目の存在感というか高級感は演出出来た。

ちなみにこの改造で重量は約960gから1020gに増量した。(ベルサイズは10cmだ)

増量のおかげか音色も落ち着いた気がする。

バルブの中にもゴムのワッシャーを嵌めて戻り高さを調節して穴がピッタリと合う様にしている。

元々バルブの精度が悪く1番が若干短いのだがこう言うところが安い証拠なんだろうな。

まぁ、その精度の悪さを調整する方法は把握しているので精度さえ良ければ楽器としては成立するのでこのポケトラはそのまま使うのも良いだろうが、やはり完璧にセッティングするともっと気持ち良く演奏出来る。

見た目ヘビー仕様にしたわけだが元々の軽さは払拭出来たと思う。

とはいえ、このキャップ自体も中華仕様なので精度が悪く、とにかく格安楽器を納得して使うにはちょっと一手間掛かるのだが、それも楽しみの1つで、あれこれ手を加えることで、通常のいわゆる精度の高い一流メーカーの製品に匹敵させる事ができるし、それ以上の効果を上げる事も出来るのでそのギャップがとても楽しい。

格安楽器をそのまま使う場合は格安楽器のままだが、俺の場合アッセンブリー的に楽器キットだと思って買っている。

楽器キットなのでそのままでは未完成で色々と精度を高めるために、菅を磨いたりスプリングを交換したりとか自分で出来る範囲の改造を施すことで俺専用の楽器に仕上げる事ができる。

こう言うカスタマイズが出来ない人は普通にメーカー品を買って、格安楽器買ったけど使えねぇとかのコメントは止めてもらいたいものだ。

色々と格安楽器を試したが、どれ1つとしてそのまま使っている物は無い。

そもそも、QueenBrassのHINOモデルだって改造して使っているのだが、最初は格安楽器で色々と実験を重ねてきた結果、どうすれば自分が一番演奏しやすい状態に出来るか研究した。

それも、安い中華部品を使ってどこまでカスタマイズ出来るか探りながら仕上げるのが楽しいのだが、バルブ改造の基本は、オープン時の穴の位置、クローズ時の穴の位置がピッタリと合っているか注意して改造すれば問題無い。

前に買ったPlayTechのフリューゲルホルンなんか、何もしない状態で、ボタン裏にフエルトがはめ込んであって、このおかげで穴の位置が合わず、どうにも吹きにくいなぁと思ってフエルトを外したところ穴がピッタリ合うようになってピッチを合わせる事ができる楽器になったと言う経験もあって、俺が一番最初に確認するのはピストンにささっているスライドを抜いてバルブの穴とスライドの穴がピッタリかどうかを確認する。

スライドを抜いて確認出来るバルブは良いが、目視できないバルブもあるので、その場合、押し込んだ場合のバルブの高さを計測して穴の位置も計測して合わせるしかないのでちょっと面倒だが、やるしかない。

そこまで手をかけてもにっちもさっちもいかない楽器はどうしようも無いが、今のところ手をかければかけるほど良い音色で演奏出来る様に仕上がっているのでコストパフォーマンスがとても良い。

しかし、折角格安楽器を買ってもカスタマイズに金をかけてしまうと本末転倒なので、自分でパーツは3千円以内と決めていて、3千円以内で改造出来ればよしとしている。

とはいえ、トップカップがセットで900円~1500円位でスプリングはYAMAHA純正スプリングで600円位だったかな。

後は、バルブガイドとかは900円位で真鍮製の物が手に入るので3千円を超えることは無い。

 

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