注文してから約8ヶ月もかかってしまったが、ようやく手元にZORROが届いた。
オプションで頼んだ1番スライドも同梱されていてHINOモデルに装着完了
オプションで頼んだ1番スライドだが、ちゃんとバッチが張り付いていて大満足
指かけリングもちゃんと親指の角度に合わせて傾けられているのも好感触
ケースはA4ファイルが入るポケット付きのセミハードケースで、A4ファイルを入れて見たのだが、キツキツで入る感じでちょっと小さいかもしれない。
奥までしっかりと突っ込んで、無理矢理チャックをしめるとなんとか入る。
A4の用紙だけなら丁度良いが、楽譜はA4のファイルに入れているのでちょっときつめではあるがなんとか持ち出すことは出来そうだ。
本体にはラウンドクルークが装備されていて、別にスクウェアクルークも付いていてお得な気がするが、ミュートを付けて自宅での確認しか出来ないので、今は違いがわからないが、取りあえずラウンドクルークを装着しておくことにした。
まずはHINOモデルだが、1番抜差管を指かけ付きに換装してみたが、吹奏感が変わったかどうかは全く解らんかった。
ただ、楽器をホールドするのに安定して持てるので親指の位置がずれなくなるのでアンブシュアを崩さずに済むのが良い。
そして、ZORROの方だが設計もよく似ていて、ベル部の支柱の位置も、ZORROはリバース管では無いのにHINOと同じ位置になっている。
支柱二本も綺麗に装着されていて申し分なく、ベル部の支柱はHINOと同じ位置
並べて見ると全く同じに見える程よく似ている。
支柱とヒレ、リバース管とノーマルチューニング菅の違いだが、案外音色の違いは感じることが出来る。
ZORROを吹いてHINOモデルのこだわりがすごく良く解ったのだが、それはとても不思議で、HINOモデルの重量は実測で1170gあり、ZORROは1060gとライトウェイトモデルだが、持った感じはHINOモデルの方が軽く感じる。
持ち替えるさい重量は100gも差があるのに、ZORROの方が若干重い感じがして、秤で量って見たのだが、ZORROの方が軽いわけで、なんだかきつねにつままれた感じがする。
これは、実際に持ってみないと解らない事だが、それだけHINOモデルの重量バランスがピストン部に集められていて重さを感じさせないと言う事がスゴく実感できて、HINOモデルの良さを改めて感じることが出来た。
ZORROにスクウェア-菅を装備してみたが見た目的に丸い方が合う。
後は、吹奏感の違いは実際に本気でならさないと判別出来ないくらい違いは感じられなかった。
HINOモデルとZORROの共通点は多く、実はピストンを入れ替えて見たのだが、入れ換えてもちゃんと無理なく装着出来たので、ZORROのヘビータイプのバルブキャップが売っているが、HINOモデルの物を一式装備してカスタマイズした方が良いの出ないかとも思う。
俺の場合はZORROはライトモデルのままで良いのでこのまま使うが、HINOモデルの部品はZORROでも使える事は実際に付け替えて確認出来た。
それに、BACHの真鍮製のバルブガイドが使えたのだが、何故か2番ピストンだけ上手く填まらず、HINOモデルの2番に付けていたバルブガイドを入れたら使えたので交換した。
HINOモデルにもBACHの真鍮製バルブガイドが使えたので良かった。
それにしてもバルブ丸ごと入れ換えても装備出来たので、ちょっとビックリ。
まぁこれはZORROのボタンがちょっと薄いのでこれは厚みのある方が好みなので気が向いたらHINOモデルのバルブ周りを注文して見ようとは思っている。
このZORROはとにかく良くなると言う事なのだが、実際に確認したのだが、中低音はHINOモデルの方が味わいが有る様に聞こえるが、ZORROもそんなに悪く無く吹きやすい。
吹きやすさを厳密に比較すると、中低音はHINOの方が、ヘビータイプとライトウェイトタイプの違いで当然なんだろう。
それよりも上のhighB♭までの楽さと更にその上のEくらいまで鳴らせたのでこれは、ZORROの方がハイトーンは楽に出せる様に思う。
ただ、ZORROの標準仕様の支柱は1本なので、2本あるこのカスタマイズモデルとは違いがあると思うが、これは試しようが無い。
BACHのビンセントとストラディバリウスくらいの違いはあるんだろうなぁとは実際に思う。
実は、BACHのビンセントとストラディバリウスを吹き比べたときに支柱の違いを感じて、今回ZORROをカスタマイズしたわけだが狙い通りかもしれない。
標準は一本支柱として、軽い吹奏感をかかげているが、元々2本支柱の計画も合ったが、最終的によりビギナー向けとして1本に決定したと聞いているので、まぁ俺の場合ビギナーよりは少しは鳴らせるので丁度良かった気がする。
5月の練習も全部中止なので、おそらく演奏会も中止になるだろうが、ZORROのデビューはしばらくお預けだが、GW中のステイホームで良いおもちゃが届いたのでじっくりと吹き込むことにする。
念願のHINOモデルの1番スライドも手に入ったし、案外自宅にいても忙しい。
HINOモデルのチューニング菅と3番スライドにもバッチが付いていて、今回1番にもバッチをつけて、2番、ベル部のバッチと全部のコーナーにバッチを付ける事ができたので、ようやくストレスが無くなった。
それにしても、日野晄正氏がかたくなにオフィシャルで許可してくれなかった1番スライドのリングとバッチを装着したわけだが、そんなに気になるのか色々と試してみたのだが、確かに言われてみると1番ピストンが絡む音の粒立ちがはっきりしてものすごく小気味よく聞こえる気がする。
じゃぁ良くなってるんでねぇの?
楽器全体の菅のバランスが揃うので粒立ちが良くなって、ハイトーンも当たりやすくなった。
多分、調べて見たら今77歳、このモデルが5年くらい前に完成しているとして、72歳だったわけで、耳はそれなりなはずだ。
スーパーマンでもない限り老いは必ずあるはずで、ましてや大音量の中で生活しているわけだから、こりゃ聴力に問題が無い訳が無い。
俺の知り合いで丁度同じくらいの年齢の社長がいるのだが、補聴器付けている。
なので、そうなんだろうなぁと思った。
これ、リング付けてバッチ付けた方が俺には断然吹きやすいし、音も良くなったと思えるのだが、俺も50代、それなりで聴力にはそれほど自信は無い。
が、鼓膜のダメージは日野氏よりは軽いはずでモスキート音は確かに聞こえづらいわけだが、吹き心地のバランスは解る。
なので、音色重視と言うよりは吹奏感のバランスの問題で、一番良く使う1番ピストンに絡む菅だけ、他の菅とバランスが違うと言うのは楽器としては欠陥だ。
今回、HINOモデルの設計上のバランスを整えた事で、更に吹きやすくなった。
実際に俺の場合、自宅練習中、ミュートを外して最小音量で吹いたりしているのだが、スゴく吹きやすく音も当たる様になって気に入った。
おそらく、親指で1番ピストンを触らなくなったし、押さえが効くので楽器がより振動してくれる様に物理的に変わったのでは無いかと想像している。
このカスタマイズは俺の場合やって正解だった。
俺の求めている吹き心地も感じ取れるのだが、前に日野事務所や、メーカーとやりとりしていたとき、日野氏に対する「忖度」を感じた。
俺は日野氏になんの興味も無いし、例のビンタ事件で人間性が解って、まず、リスペクトする要素のかけらも見いだせない上に、音楽性は全く聞くに値しないほど、トランペットを馬鹿にしている演奏で嫌いだ。
忖度抜きで全部ありありの方がこの楽器のバランスは良くなった。
まぁこの楽器のデザインセンスは好みで格好良くてビビッときてしまったのだが、繰り返すが決して日野氏のファンでも何でも無いが持ってても良いだろ。
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