革靴の鏡面仕上げの属人的な方法

これではわかりにくいが完璧な鏡面では無いが(妥協した)まぁまぁ光っていて満足の仕上がり

仕上げに使うのはブートブラックでREGALも日本製、シューケアも日本製と日本製の革靴にはやはり日本製のクリームがあるだろうと思うし行きつけのREGALが勧めるので迷うことは無かった。

巷ではサフィールが良いと言う評判だが、フランス製でかなりの評判だし世界的にも有名なんだろうが、まぁここは折角の日本製革靴株式会社(REGAL)の靴に使うんだから日本製のブートブラック(コロンブス)で良いかなぁと思うしパッケージも格好いい。

で、問題はハイシャイン加工が自分で出来るかどうかだ。

まず、鏡面仕上げの理屈を確認すると女性の化粧と同じで、牛革の表面にある毛穴や凹凸をワックスで平らにする事でつややかな皮膚に見せると言う理屈で化粧で言う所の毛穴隠しみたいなものがBASEクリームでファンデーションにあたるのがCOATと言うわけだ。

これも化粧をするのと一緒で、下地の毛穴隠しがしっかりしていると女性ならファンデーション要らないと思える様な物で皮膚の毛穴や凹凸をしっかりとパテ埋め出来ればファンデーションは要らない位つややかになるわけだ。

ならば、BASEクリームを如何に活用してこれだけでまずは毛穴や表面の凹凸をなくし、ムラ無く靴の表面に塗れば良いので、その方法を色々と靴職人のYoutuber等が説明しているが、その殆どが指1本でクリームを拭って塗っている。

なんで指1本?

そして、水を付けて水磨きとか要って仕上げていたり、ネル生地が絶対必要だとか指にくるくる巻いてこの巻き方が-なんて要っているがその全部を否定する属人的な方法で俺は鏡面仕上げをやる。

まず、クリームをムラ無く塗るのは指1本では無く指3本から4本、人差し指から小指まで使って薄ーく塗っていく。

これを左右交互の靴を乾かしながら5回ほど塗り重ねるわけだが薄ーく塗らないと乾きが悪いしムラになるので指4本を使って全体的に馴染むように手の汚れを気にせず塗りたくる。

5回もやるとこの時点でほぼ光沢がでてくるので、今度は親指の腹を使って全体的に馴染ませ、塗りむらを無くす感じで親指の腹で靴をまんべんなく優しくなでて行く。

もうほぼここでかなりの艶が出てくるわけだ。

そしてBASEのクリームが乾いたら仕上げのCOATクリームでも同じ様に薄ーく馴染ませる感じで指4本を使ってムラ無く塗っていく。

それも指先では無く、指全体を靴に当てて指の腹、第2関節なども充てて靴表面に馴染ませる様に広げる感じでクリームを薄ーく塗り広げて行く。

実際の塗装なども細い筆ではムラがあって塗れないわけで、太い筆、ハケのような筆で乗っていくのと同じ感じでとにかく細い物、指1本で広げてはムラになるので手のひら全体を使う感じで広げる。

指1本でやるから色々な道具が必要でネルを指に巻いて水を付けてなんて事が必要になるわけで、最初からそんな物必要無くて手だけで十分鏡面仕上げは可能だ。

最後に靴全体を親指の腹を靴用表面に布のようにあてて磨いていくといつの間にかピッカピカの靴の出来上がりとなる。

この時点で、水も使わない、ネル生地なども使わない手だけで出来てしまう事に気がついたわけだ。

はっきり言ってブラシも要らないが、これは泥汚れとか、隙間なんか手が届かない部分を掃除する為に必要で手のひらで拭ってから仕上げのブラシをかけてもかなり良い感じに仕上げる事が出来る。

要するに合理的に光る理屈を勘えれば靴職磨き職人の人には申し訳ないがやっている事は非常に無駄が多いと思わざるを得ない。

理屈わかっているはずなので、これが靴磨きの手順だと「教えてもらった」らそうなるんだろうな。

俺は教えてもらわない独学派なので自分で理屈を紐解いて目的を達成するための合理的な方法を勘え実践したら上手いこと行っただけだが、それで良いだろう。

いちいち手順とか靴磨きコンテストなんてものも有ったりと俺にはそんなしょうもない事で滑稽でしょうが無い。

単にワックスを綺麗に塗り広げるだけの事では無いのだろうか。

鏡面仕上げに必要な物は、化粧下地と同じで毛穴隠しであるBASEのクリームとファンデーション的なCOTEクリームで指1本で化粧する人は恐らく居ないだろう。

なんでわざわざムラになりやすい指1本でやろうとするんだろうか?不思議だ。

ただ手だけでやるデメリットとしては、俺は手のひらが頑丈なので靴クリームが付いても手荒れなどしないが、肌が弱い人等は十分注意してやる必要があるが俺の属人的な方法なので真似する人は居ないだろうと思うが念のため書いておいた。

基本的に手のひらはすべすべになってしまうし、スマホの指紋認証が出来なくなる可能性は否めない。

今の所指紋認証は問題無く動作、認識してくれている。

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