アリエクで買うマジックキューブ

俺はこのキューブをマーブルキューブと読んで愛して止まないのだが、このキューブは結構手間がかかったキューブだった。

と言うのも、パーツ自体はGANキューブと同じで一つ一つが一体型でパーツ自体が良くできている。

しかし、金型がかなりへたっていて、角に全部段差が出来ていて回すのに支障が出るほど引っかかる最悪なキューブだった。

そこで、DIY好きな俺は、このキューブをマグネット化すると共に、段差を全て解消した。

キューブの段差はヤスリで削っている馬鹿がYoutubeを出していて、これで回しやすくなんて言っているが、馬鹿丸出しで絶対にヤスリを使うのは厳禁。

折角のプラスチックの表面にキズを付けるので、キズが無くなるまでまた仕上げる必要が出てくるので超面倒臭くなる。

そいつはそこまでやってなかったが引っかかりは取れたと言っていた。

まぁ素人DIYじゃぁそこまでだろうが、俺はプラスチックのプロで、若い頃、仕事はじめたばかりの頃、射出成型をやっていたのだ。

何を作っていたかというと、それはU4って言ってダブルカセットの筐体を作っていた。

その際、プラスチックを成形したり、当時はレコードプレイヤーの透明なアクリルの蓋とかも作っていて、アクリルの蓋は鏡面仕上げした鏡のような金型で成形するのだが、少しでも曇ると透明な蓋にならなくなるのでこの金型はかなり気を使う金型だ。

なので、比較的大きな金型を扱っていたのだが、キューブのパーツの場合、もっと小さい金型を使っていると思うのだが、一体型成形で一般的なマジックキューブの構造はいくつかの部品を貼り合わせて作っているが、このマーブルキューブはGANキューブと同じ構造でパーツが単体で成形されている優れもの。

一体成形の場合、他のパーツと組み合わせる必要が無いので、そのままエッジキューブ、コーナーキューブと組み合わせていけばいいわけだ。

しかし四角いキューブの角をどう金型で作るかと言うと金属を四角く掘っているわけでは無くて、金型の切れ込みに金型のパーツをはめ込んで四角い穴を作って組み合わせて仕上げるのだが、しっかり締め付けないと射出した時の圧力で隙間に樹脂が流れ込んでバリになったりするし、段差があるとそのまま成形しても段差が残ってしまう。

今回のマーブルキューブはこの金型の段差が問題で平面で無ければならない側面から正面にかけるキューブの角部分に段差があるので、回転時にきっちり引っかかって回し続ければプラスチックなので削られていい感じになるだろうと思って安くして販売したのだろうが、そんなあまい段差ではなく0.5mm近く段差があってこれでは駄目だ。

で、どうするかと言うと、カッターで削るのだ。

ヤスリで削るよりもとってもお手軽でパーツをバラバラにして、角部分をカッターの刃を垂直にして削り、段差を解消すれば良い。

いわゆるプラスチックの面取りをすると良いのだ。

そして、面取りすることで引っかからなくなり回転がスムーズになるのと、磁石の位置も一体型でピッタリとキューブの角に同じ位置に貼れたのでマグネットも完璧に仕上げられたので、このキューブはそこそこ回しやすく仕上がったと言う訳だ。

ただ、表面はマーブルチョコレートをはめ込んだ様な丸みを帯びた形状なので持ちにくい

なので、引っかかりも解消できてマグネットも完璧に作動するが持ちにくい...残念。

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