
ここに、スライドトランペットとポケットトランペットとトランペットを並べて見た。
この楽器達の共通点はなんだろう。
そう、管の長さが全く同じ、約130cm辺りでマウスピースを入れて137cmあたりになろうかと思う。
トランペットも真っ直ぐに伸ばすとスライドトランペットと同じだし、ポケットトランペットも同じになるわけだ。
ぱっと見、スライドトランペットはイメージしても短く見えるのだが、スライド部分を伸ばす構造なので一番縮んでいる状態になっている。
このスライドもピストンも全く同じ6パターンになっていて、トロンボーンも同じだが、一番閉じた状態が1で、一段階伸ばすと2,3,4と7段階の区切りになっている。
ピストンも同じで1,2,3とあるが押すパターンは7通りしかない。
これは各区切りに番号を当てはめるとわかるが、ピストンの場合は、体の手前から1,2,3番になっていて、1番は1,2番は0.5、3番は1.5と言う数値を当てはめる。

スライドも一区切り毎に0.5づつ刻んで最大が3と言う事になる。
なので、トランペットで例えば1番2番を押してならす音はGだが、トロンボーンでGを4番のポジションと言う事になる。
ピストン楽器からスライド楽器に移行した際に運指を覚えるのは単純に足し算をしてその数値をスライドのどのポジションに当てれば良いか変換するだけだ。
なので、トロンボーンのスライドを一番手前にしたポジションを0にしてくれるとわかり易いのに、何故か1番と言う運指で共有されているのでピストンの0はスライドの1と覚えて行くしかない。
この時にピストン楽器の場合は、割り当てられた楽器の長さ精度が固定なので、メーカーによってBACHなどは3番ピストンを使う音の場合1cm程3番スライドを伸ばす必要があるのだが、YAMAHA等の場合は調整されていてそう神経質にならなくてもピッチがずれる事は無いので伸ばす必要はない。
楽器メーカーによって、ストンピなどの場合は2番3番を押す場合のピッチがもの動く高くなるので1cmくらい伸ばしてもピッチが合わず、3cm位3番スライドを伸ばす必要がある。
これは、チューナーを使って自分で調べる事が出来るのでそれぞれのピストンを使った場合のピッチを計ればどの位出せば良いのか、また出さなくても良いのかが解る。
中には1番スライドも調整しないといけない場合もあって、1番スライドにもフィンガーフックが付いていて演奏中に伸ばすことが出来る様になっている。
大抵のピストン楽器の場合は2番以外は演奏中にピッチ調整が可能になっている。
これがトロンボーンなどのスライド楽器は全ての音で微調整可能なのでスライド楽器演奏者は非常に耳が良いとされている。
これは、それぞれのポジションの長さの関係性が均等では無く微妙にずれているし、マウスピースやそのアンブシュアなどでも全く同じ位置にならないので決まったポジションは1番だけで、伸ばすポジションは人それぞれ良い感じの位置がある様だ。
なので、このスライドを動かす感覚は神業で俺が憧れる所以でもある。
トランペットなどピストン楽器は押せば良いだけなのでこの辺が違うし、自分でもスライドトランペットを買ってたまに練習してみるのだが中々難しい。
スローで簡単な曲から始めているのだが、音符を見るよりも感覚で動かせないととても演奏に間に合わないので相当訓練する必要があると感じた。
ただ、これも動かしやすいポジションはいくつかあって、同じ音を出す場合に人によってはスライドのポジションを変える場合がある。
トランペットも同じで倍音の原理で同じ音を出すのに、決まったピストンを押さなければならないと言う事も無く、ハイトーン領域になるとほとんど唇の加減で音色を調整出来るのも面白い。
ただ、これらは応用の話であってあくまでも理屈は0.5刻みで6段階のパターンを駆使して標準的な運指が決められている
音は沢山有るのにたった6つのパターンしかないのである。
ピアノなどの鍵盤楽器は88鍵のキーがあって、要するに音は88音しかないと言う事だ。
人間の耳の聴力としては約20Hz~4000Hzでそれ以下、それ以上はノイズとしか聞こえないわけで、現代のピアノは十分その音域をカバー出来ている。
なので、音は全部で88音だと思っていいわけだが、昔のピアノはもっと鍵盤数も少なかった様だが、逆に97鍵と通常よりも多いピアノの存在する様だ。
これは、増設した鍵盤の音を鳴らす事で他の音への共鳴を発生させより豊かな音色を演出するための様で増加した鍵盤の音が楽譜に書かれると言う事は無いらしい。
それに88鍵なのに玄の数は230本くらいあって、一つの鍵に対し3本ほど使われている様でメーカーによってこの辺の調整でピアノの音色が構成されていると言うわけだ。
まぁピアノの様に88鍵あると7オクターブまでカバー出来るが、管楽器は頑張って3オクターブが音域なので楽器ごとに高音部分の担当、低音部分の担当と言う事でトランペットは高音部分、更に上でピッコロトランペットが存在する。
中音域はサックスで低音担当はチューバやトロンボーンと言う事になっている。
まぁそもそもサックスもユーフォも近代楽器なのでクラッシック音楽では登場してこないが、映画音楽等で日の目を見ている感じでオーケストラでも映画音楽等を演奏する場合に登場している様だ。
市民吹奏楽団に所属していると、新たに参加したいと言う人がたまに出てくるのだが、ほとんど初心者はサックス一辺倒だな。
なので、ウチの団もサックスが半分を占めているのでさながらビックバンド的な構成になって吹奏楽団とはならず、ビックバンドに近い構成になっている。
その割には素人集団なのでクラリネットとホルンが居ない。
金管はトランペット、トロンボーン、ユーフォ、チューバでホルンが居ないだけなのだが、木管はサックスだけで木管で演奏人口が一番多いクラリネットが居ないので、クラリネットを演奏したい人はちゃんとした楽団に入るんだろうなぁと思う。
意外に多いのがフルートで、今は楽器の中で唯一飛沫を飛ばす楽器として練習の参加をためらっているようで、フルートパートはまだ練習再開してないのだが、練習くらいは出てきても良いと思うんだけどなぁ。
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