XPS8930 夏の熱対策

XPS8930は非常に熱に弱い筐体だと言うのは使ってわかったのだがファンの交換や増設で随分とまともに使える様には改造した。

だが、まだ不足で最後に、このUSBファンを使って、筐体の外に簡単だが充てて熱対策をしたらかなり冷えた。

まず、1つは天板の排気ファンの真上に中の熱を吸い出す方向で乗せただけ

そしてもう一個は再度パネルのちょうどグラボの辺りに横に置いただけなんだが、なかなか冷える。

GPUの温度が直ぐに上がるのがPGA TOUR 2K21で何もしないと80度越で時々一瞬止まったりしてしまう程グラボの熱が上がるゲームなんだが、このファンを外に置いただけで75度辺りをキープしてくれた。

そして、RIDE4は80度超えるとゲームがフリーズするのだが、これもフリーズせずに普通に遊べる様になった。

前は筐体の外にサーキュレーターを持ってきて風を当てていたのだが、これだと本体外側を冷やすだけで中に風が入らないのであまり意味が無かった。

このファンは筐体にピッタリ寄り添わせたので強制的に中に空気を送り込み、強制的に排気すると言うエアフローを後押しする感じで使えるので的確に冷えたのかもしれない。

恐らく一番効果的だったのは天板に乗せた排気向きのファンで、ここで筐体の中の空気を吸い込んで横からその分吸気すると言う理想のエアフローになった様に思った。

サイド側には9cmの吸気ファンがあって、サイドパネルを挟んでこの12cmファンが外部の空気を中にリレーする。

そして、熱くなった空気を天板の12cmファンで排気して更に外側の12cmファンが対流させないようにもっと吸い込んで排気を促進するって感じになっている気がする。

そのせいか、しばらく天板からは熱風が出てくるので余程熱くなっていたんだろう。

CPUも平時で50度、GPUは48度と熱対策してなかった冬の安定していた温度になっているのでかなり安心だ。

内部のSSDの温度も46度なのでこの温度ならまったく問題無いし、増設しているSSDも37度と十分冷えている。

内部のSSDにはヒートシンクと小さいファンが付いたヒートシンクを充てていて熱対策には気を使っていたので、この外部の12cmファン対策で進化が発揮した感じがする。

やっぱりちゃんとPCファンと言うのは風向が一直線に出せるので扇風機の様な拡散する風とは違って良いのかも。

本体の熱対策は廃棄口の上に乗せただけ。

外付けHDDの熱対策は風をHDD側に向けて蓋を開けて置いただけ。

これだけでつないでいるHDDは全部グリーンの運用安心レベルの温度を維持してくれている。

ガチャベイのHDDへの風の向きを吸気と排気で試したとき吸気側で直接HDD側に風が行く様にした方が冷えた。

ガチャベイ自体にもファンが付いているのだが、ちょっと排気力が足りない様で結構温度が上がって重ねた上部のHDDが一番温度が上がりがちなので直接風を当てて冷やした方が良いみたいだ。

本体内蔵のHDD、SSDは排気を強化するだけで冷えて温度を維持出来ているのでエアフローは問題ないと言う事なんだが、排気力不足になっていたのを外から吸い込んで排気する強制排気をする事でバランス良く吸気と排気がまわりだしたんだろうと思っている。

天板の純正ファンは9cmに格下げされている機種なのでここを12cmファンに戻して換装しも排気力不足なので純正のままで使っていると全く冷えないと予測している。

ただ、これは確実に換装しないと廃棄口自体が9cmのファンを取り付けるために9cmの穴の空いたプレートが廃棄口にはさまっているので元々は12cmファンを取り付けていた箇所で外すと12cm以上の大口径の廃棄口になるのにわざわざ穴を小くしてまで熱がこもるようにして、SSDのサーマルスロットリングを発生させて部品がはやく壊れる様にしているとしか思えない改悪で一夏越えられない仕様になっているのがメーカーの狙いなんだろうと思う。

これに、RTX2060のグラボが標準で選択出来て、しかもその2060はシングルファンになっていて加熱対策がされているのが純正のDELLの仕様になっているのは呆れて物が言えない。

XPS8930最終形を純正のままで使っている場合は加熱対策の餌食になっていて、M.2 SSDは確実にサーマルスロットリングが発生して性能の60%の速度で使っているはずだが、このM.2 SSDはやけに高速で3000mb/sを軽く越える超高速の部類に入るのでサーマルスロットリングが発生しても高速でわかりにくい仕様になっている。

そして、RTX2060はシングルファン仕様で70度を超えると熱だれを起こしてこれも処理能力が著しく落ちる。

判り易いところで行くと、当初純正のままで使っていた時、SteamからBATMANのゲームをインストールしてやっていると、戦闘シーンでやけに遅くなってくるのだが最初はグラボの性能不足なのかとも思ったが初めの頃はまともに動いているので何かあると思って調べてグラボの温度を計測する様にしたことで加熱対策が発覚。

そこからXPS8930の熱対策を入念に実施したところ、今は全く熱の心配はする必要がなくなった。

外部に設置したファンは真夏の場合は仕方が無いので全開でまわしているがファンの音が意外に静かで気にならないのでこのファンはなかなか良い。

純正のまま改造が出来ない人でも簡単に熱対策出来るのでXPS8930をノーマル仕様で使っている人は天板の上だけでも試して見るとかなり冷えると予測出来る。

9cmファンで9cmの穴しか空いてないが、そこから強制的に排気、廃熱するわけだが、本体内部のエアフローは意外に良い筐体なのでなんとかなると思われる。

ただ、吸気のファンは純正のまま使っていた場合は存在しないのでフロントのパネル部分に吸気ファンは設置した方が安心でパネルサイドからの吸気とサイドパネルスリットからの自然吸気だけだと廃熱処理も上手く行かない可能性もあるので、XPS8930は熱がこもる端末だと言うのは知って置いた方が良いと思う。

この筐体気に入っているだけに、対策をしてしっかりとメーカーからしては不本意な使い方だと思うが「長持ち」する様な対策を施したのできっと残念がっているだろう。

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