俺のHINOモデルも買ってから3ヶ月目に入ってようやく鳴らせる様になった気がする。
買ったばかりの時はピストンの動きがちょっとひっかかる感じがしていたのだが、ピカールで磨いたり色々と手入れを重ねる事で今は滑らかの局地でスゴく動きが良くなって、オイルも軽めのオイルでも標準的なオイルでもオイルの違いがわかる様になって、使い分けも出来る。
使っているオイルはUltraPUREのProfessionalとSuperLightの2種類で、基本はProfessionalを使っていて滑らかさを感じている。吹奏感も慣れてきたのでハイB♭までは普通に出せるのだがダブルの領域に入ると極端に当たらなくてダブルハイEぐらいまで普通に出せないとシングシングシングのオリジナルキーのソロを吹くとかなりしんどいので練習しているのだが、今はなんとか出せているレベルでとても聞くに堪えないと自分でもわかる吹きっぷりだ。
だが、買ったばかりの時はどうしてももう一つのストラディバリウスコピーのプレイテックのPTTR-300Sに持ち替えている自分がいた。
PTTR-300Sはその出来映えはBachのストラディバリウスレベルでかなり吹きやすくて良いのだが、自分の中でどうしても価格の事が頭をよぎってしまい、安い楽器が好きな割にはHINOモデルがあるのでこれを吹きこなさずに安物楽器は語れないと思ってしまうのだ。
まぁPTTR-300Sしか無ければそう言うことも無いんだろうが、なまじお気に入りの欲しくて欲しくて買ったHINOモデルがやっぱり吹きたいのだ。
しかし、ダブルの領域はそんなに吹きやすく無くて、中低音はものすごく吹きやすくて、ペダルも音程が取れるほどしっかり鳴らす事ができるのだが、どうにもハイB♭から上が上げられない。
曲中にこの音域を超える曲はシングシングシングに、変な風にキーを下げている情熱大陸とコナンがあって、これを原曲キーにしたいのに上げると原曲より1度高くしなくてはならず、ちょっと厄介な編曲で、キーを下げた楽譜なんだろうが、ものすごく吹きにくくて、オクターブ上げて深ないと聞いてても気持ち悪い感じで、何でそんな編曲にしたのか、中学生向きに編曲している感じで微妙に低くなっていて、原曲の楽譜と比べるとものすごく違和感があるのだ。
そこで違和感のある部分のメロディーを上げて合わせると原曲よりも1度上がってしまうのだが仕方が無い。
ハイトーンの練習としては丁度いいのでそのまま練習しているのだが、ダブルハイCやその辺りの音域でのメロディー構成を流れる様にふけると格好いいなぁと感じている。
なので、練習するのだが、最初はHINOモデルで吹くのがしんどくて、相当力んでいたと思うのだが、楽器も2ヶ月吹き続けると慣らしが終わるのか、堅さが取れて鳴りが良くなったような気がするのだが、ようやく楽器をつかめてきはじめた感がある。
それだけ、HINOモデルはQueen BrassなのにZERROとはちょっと違う方向性なので吹奏感はだいぶ違う様に思う。
ただ、吹きこなし始めた感じがするのだがそうなると、がぜん、良くなってきて、ようやくPTTR-300Sの出番が無くなって、HINOモデル1本で最後まで演奏できる用になってきた。
それに、今までは屋外演奏が続いたが、これから年末までは室内演奏なので、そんなに力んで吹く必要も無くなって、リラックス出来るが、これが意外にフォルテで吹くと相当な音量を出せるようになってきた。
下手の横好きで、コルネットやフリューゲルホルンにスライドトランペットやプラスチックトランペットまであるとどうしても全部吹きたくなってしまうのだが、トランペット以外はちょっと飽きてきた。
やっぱりトランペットが良くて、自分の吹きたい楽器を目一杯吹ける喜びはこの上ない。
なので、今は寄り道を止めて、屋内演奏に向け、HINOモデル1本に絞り込んでこの楽器を物にしたいと思っている。
来年早々に届くZORROⅡが手元に来るまではHINOモデルをちゃんと吹きこなせていると思っているので、Queen Brass様々って感じになってきた。
HINOモデルは別だが、基本的にQueenBrassの楽器は10万円を切る価格帯で入手可能だが、ちょっと前までは5万円台だったわけでPlayTechの楽器とさほど変わらんなぁと思えてきた。
その割には仕上げが良くて、中国製か台湾製かで最後の仕上げに差が出たんだろうなぁと思う。
とかく、俺の嫁が中国人なので中国人気質はよく知っているのだが、とにかく雑なところは否めない。
その点、台湾人は日本人気質と同じで最後まで手を抜かないところが良いのかも知れない。
えーっ台湾も中国も一緒だろーなんて思う事なかれ、世界にあるパソコンの基板はほぼ台湾製だし、日本人大好きiPhoneも台湾で製造されているし、IT製品はほぼ台湾製で淘汰されていると行っても過言では無いだろう。
日本の有名メーカーのパソコンも名盤だけメーカーの印がついているが中身は台湾製だ。
なので、楽器も台湾製は品質が良いと思えるが、これが中国製となると最後の詰めが甘い雑なところがあって、スピーディーで良いけど繊細な機能が必要な製品は中国製は避けている。
PlayTechは安くてそこそこ品質が良いのだが、最後の仕上げが悪いので一流には登れない感じで、その最後の仕上げを自分でやることでPTTR-300Sとかの様に大まかにコピー製品を作るところまでは素晴らしく評価出来るが、最後の仕上げまできっちりやって、この価格ならものすごいメーカーになるだろうにもったいない。
その最後の仕上げが雑なところをつつかれて、安く提供せざるを得ないし、おかげで良い物を安く手に入れる機会にもなっているのでなんとも言えないなぁと思う。
その点、全ての部品を台湾製で作っていると言う事からQueen Brassの製品品質は実際に使っているからわかるが、YAMAHAよりも良いと感じる。
何より俺が一番気に入っているのが色でサテンラカーのなんとも言えない優しい色合いの楽器からトランペットのきらびやかな音色が出せると言うギャップがたまらない。
楽団にはシルキーにベルの彫刻が綺麗なメーカー不明のトランペットが集まるのだが、シルキーは軽い吹奏感でハンドメイドらしい仕上がりな気がするし、他の楽器もそれはそれは素晴らしいのだが、俺のレベルだとマウスピースで8割からひょっとすると10割音色が決まってしまうのでどれを吹いても同じで、その中で一番吹きやすいのはBachのストラディバリウスだが、アンチBach派な俺はQueen Brassでそれらを陵駕すれば良いと思っているし、楽器にはそのポテンシャルがあるのに引き出せていないので悲しくなってしまう。
とにかく合奏時のバランスには問題無い事は立証済みで、Queen Brassの楽器のポテンシャルは相当高いと感じている。
ましてや名前が良いよね。
Carroll Brassでも良いし、実は俺の持っているHINOモデルのケースにはCarroll Brassのロゴが入っている。
はっきり言ってQueen Brassと言うロゴは何処にも無くて、最近製のものはロゴも変わっているのだろうか。
まぁYAMAHAだとEMモデルは相当吹きやすいとも聞くが34万円もする。
良いんだけどフィンガーフックはQueen Brassと同じ全部円形になっているが、このフックの円形には音へのこだわりがあって、フックタイプだとそこで音が漏れてしまうらしい。
円形だと繋がっているので楽器に戻ってくれるので響きのロスが抑えられると言う事らしい。
その概念は物理的に納得出来るので、俺も円形が良いと思う。
このモデルも興味あるのだが、もうYAMAHAの楽器は1本もないのでこだわりは無くなった。
とにかく年内はHINOモデルを吹きこなす事に集中するしかない。
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