MusicScorePRO3で譜面の清書と圧縮

ネットで検索すると「MusicScore3」と検索して居るのに「MuseScore」とフリーの全く違うソフトがヒットする率が多く、MusicScoreは余り出回ってないのか情報が少なくて手探りで使い方を習得しているが、癖に慣れれば慣れるほど使いやすくて良い。

基本的に練習用音源が聞こえれば良いと思っていたが、スコアの編集が思いのほか自由度が高くどんなスコアでも書けるので気に入ってしまって、バンドからもらう冗長な譜面を清書したり圧縮したりする迄に至っている。

譜面の清書は読みやすくなると言うのと、A4一枚に納める事で意外に覚えやすくなって、暗譜にも約にたっている。

後は、ラッパなので、音符が綺麗にくっきりと読めると勝手に指が動いてくれるのだが、微妙な位置に音符が有ると一旦、脳でどちらなのか判断してから信号が送られてくるので、半拍遅れてしまい微妙にずれてくるのだ。

くっきりはっきり読めると、この躊躇が無くなって、脳が勝手に指をコントロールしてくれるので、早いフレーズでも考える必要がなくなってまぁましに演奏出来る様になると言う、たかが譜面、されど譜面なのだが、作成に1時間程度はかかってしまうのがデメリットだが、その価値はありそうだ。

JAZZの譜面は吹奏楽の譜面と違って、結構冗長な感じで、雰囲気で演奏するとか、かなりファジーな感じでふわとしている。

なので、譜面通りに演奏するのでは無く、譜面の雰囲気で演奏すると言う要素があって、あまりきっちりする必要はないのだが、歳のせいで目が見えなくなっているので、あまりふわっとだと目で見て指に直結しないので演奏テクニックに響いてくるので、上達の一環として譜面の清書をしているが、吹奏楽との違いは把握する必要はある。

そこで、下の画像の様なかなりラフなコピー譜面が回ってくるのだが、雰囲気は解るが読みにくいので一枚に圧縮して読み込み精度の向上を目指してみているのだ。

こんな手書きに近い譜面でもMusicScore3できっちりとOCR出来るのだが、この譜面の場合、五線譜最初のブロック以外は左端にト音記号が無いので、OCRにかけるとドラム譜として認識してしまうのが難点だ。

読み込みの手順としてはまず、OCRにかけてとにかく読み込む。

次に、編集画面でドラム譜になってしまった部分をト音記号の譜面に置き換えるのだが、その前に3オクターブ程度音程を上げておかないといけない。
ドラム譜にト音記号をドロップするだけで以下ト音記号の譜面に簡単に変更出来るのだが、その際、音符が移調されないため、ものすごく低音に五線譜外に飛び出てしまう。

ドラム譜をト音記号にすると、10オクターブくらい差がある様なので、読み取っている音符を移調して元に戻す際に、全部下限に到達してしまい同じ音に統一されてしまうので、最初に下限にかからない様に先に有る程度移調して上にあげておく必要があり、その後ト音記号をドロップすると音程を維持した状態で元の位置まで音符をもどす事が出来るので注意が必要だ。

(と上手く行った気がしたのだが、元々低かったからなのか、今、色々実験したけどドラム譜からトーン記号に換えるとどうやっても同じ音になってしまうので方法は問い合わせ中)

後は、この譜面の場合、読み取りで2分音符がほぼ壊滅状態でスラッシュ付きの8分音符と認識されてしまうと言うのと、3連符とスラーは読み込めている場合と読み込めてない場合があって、微妙なので編集で新たに設定し直す事にしている。

これは、見た目だけなら問題無いが、練習用のデモ音源としても活用したいので、正確に編集、修正する必要があるわけだ。

後は、エラー機能をオンにして、小節内の音符の長さが間違っていると赤くなるので、編集時に結構役に立っている。

長さが足りない場合、メニューから残りの長さを確認する機能もあって結構便利だ。

それと、JAZZの譜面って、スタッカートとかアクセントなどの記号が音符に結構ついているので、それを順番に1小節ずつ確認しながら修正して完璧にコピー出来たか再生したりしながら完成にもって行く。

CODAとかカッコとかの機能も音符通りに演奏してくれるのだが、音源として聞く場合、はしょって再生も出来るので正確にコピー出来ていれば完璧なデモ演奏をしてくれるので、耳に焼き付ける事が出来るのがとても嬉しいのだ。

で、こんな感じでA4一枚に収まってしまうわけだが、その際、譜面のバランスなどを見ながら、小節数を調整したり、小節の幅を調整して読みやすく仕上げて完成する。

この作業が大体1時間位で慣れてきたので、上手いこと行けば30分とかでやれない事も無いし、OCRがかなりの精度で音符を拾ってくれるのが有り難く、3千円程度のOCR付きの譜面作成ソフトではあるが、5万円程のKAWAIのスコアメーカーとか、他のお試し版などでも試して見たけど、遜色無く、OCRの性能的には価格の差は感じなかった。

高いソフトと安いソフトの差は編集機能でそれぞれソフト毎に仕様が作られているわけだが、機能としてはどれも同じで大抵の事は同じ様に出来てしまうが、ショートカットなどでワンキーで対応出来たりするソフトもあったりするのだが、慣れたソフトがとにかく一番で、最終的にMIDIの出力が出来るのでDAWとの連携は問題無く、かなり優秀なソフトでは無いかと思うのだ。

まぁ弘法筆を選ばずと言うが如く、使いこなせばどんなソフトでも問題無いと言うわけだ。

俺はITエンジニアなので、滑稽だなぁと思うのが、ホームページ作るならDreamWeaverが必要だとかの台詞を聞くと、こいつ仕事できないヤツだなぁと思ってしまうのだが、HPBでも問題無いし、普通はテキストエディターで編集すれば済むわけで、何でも良いのだが、WEB系のエンジニアにこう言う連中が多いので、WEB系と聞くだけで、いけないとは思うが、素人集団の烏合の衆の集まりにしか見えなくなってしまう偏見が発動してしまう。

音楽関係もLogicPROだとかFinaleに決まってるだろうとか言う話を聞くと「そ・れ・が」と思ってしまうのと同じだなぁ、どんな業界にもあるあるだなぁと思う。

もし、MusicScore3が他と比べてあまりにも安いので、どうなんだろうと迷っているので有れば、断言しよう。全くもって遜色無く使いこなす事が出来る。

但し、基本的なITリテラシーは必要で、それは全てのソフトウェアに言えると思うのだが、コンピューターを使って何か結果を出そうと思ったらそれなりのリテラシーは必要で、車を運転するのも免許が必要なわけで、ソフトが使いにくいとか言う前に、まず、自分自身のITリテラシーのレベルを高める事に注力する必要があるだろう。

そう言う意味でも音楽リテラシーがあまりにも低ければどのソフトを使っても大変だろうし、ITリテラシーがそこそこあれば、音楽リテラシーの低さをカバーしてくれる。

 

コメント