ZORROのチューニングスライド

QueenBrass ZORROには2本のチューニングスライドが最初から付属している。

一つはスクエアタイプで角張っている一般的なタイプになるのかな。

YAMAHAやBACHとかで丸くなっているの見たことが無いなぁ

機種に寄っては作っているのかも知れないが俺の知っている限り見かけないタイプがラウンド型の丸くなっているタイプ。

HINOモデルはラウンドタイプで丸くなっているタイプで、HINOモデルはそれしか付属していない。

そして、ZORROの場合、この2種類のチューニングスライドが付属しているのでどちらにしようか迷うところなんだが、今日、はっきりと決まった。

ZORROが届いてから本格的に練習出来たのが2回なんだが、1回目は全てスクエアタイプの角張った方で途中で交換したくなっても交換出来ないようにオプション側は持っていかなかった。

2回目は同様にラウンドタイプで途中で換えずに吹ききってみた。

で、結論はスクウェア型が俺にはかなり吹きやすいと言う事が解った。

理屈ではラウンド型が息が入りやすくハイトーン向きだと言う事だったのだが、実際に使って見るとそんな事は無くてスクエア型だと最後の最後まで普通にハイトーンを出す事ができたのだが、ラウンド型は後半バテが出た。

ラウンド型は後半、疲れ始めた時に、全く抑えが効かなくて、疲れたまま更に息が持って行かれる様で手抜きが出来ない感じだが、スクエア型の場合、後半に強く、疲れていても唇の抑えが効いてなんとか吹ききる事ができたのだ。

なので、スクエア型の方がかなり燃費が良い吹き方、吹奏感で使って見て疲れが出るとこの管の違いが肌身に感じて良くわかった。

通常時、チューニングスライドを入れ替えても中々違いがわからなかったのだが、実際に合奏して、後半に掛けて唇の疲労が出て、ヤバい!と思った時でもちょっと気持ちを落ち着かせるとラウンド型のチューニングスライドの場合は抑えが効いてくれてリセット出来たのだが、今日、ラウンド型の丸い方をずっと使っていたのだが、後半同様にやってみたのだが、上手く行かなかった。

と言う事で、最後まで楽に吹こうと思ったらラウンド型が俺には合っている様だ。

同じラウンド型のHINOモデルはどう言うわけかこのどちらのタイプでも感覚が違って、ヒレの影響なのかラウンド型なのに、スクエア型の機能を併せ持った感じなのか、ある程度の後半にかけたリセットは可能だ。

しかし、ZORROのスクエア型はかなり後半に強く、これはHINOモデルよりも後半に強く疲れてきても吹ききるだけの吹きやすさはあるので、ZORROはスクエア型で行く事にした。

ラウンド型で抑えが効かなくなったときはいたしかたなく、マウスピースをベストブラスの7Eにしてカップを浅くしてなんとかしている。

マウスピースをカップの浅いのに換えれば大抵は流せるのだが、音色が軽くなりすぎて調整が中々難しい。

なので、基本はBestbrassの7Xを使う様にしていてカップの深さで言えばフリューゲルホルンと同じカップの深さになる。

YAMAHAのマウスピースでは無理な話でカップが深い場合、リム内径が大きくなってくるので音が出なくなってしまう。

Bestbrassの場合、7E、7C改、7Xとあってカップの深さがそれぞれ違うがどれも内径が同じで自分に一番あっているサイズなので良い音を奏でる事ができるのだ。

何でYAMAHAとあろうメーカーがそのことに気づかないのか不思議だ。

Bestbrassの社長はYAMAHAのマウスピースの設計をやっていたわけだが、その辺の設計思想と言うのがYAMAHAでは出来ないと思ったので独立したんだろうか。

まぁBestbrassのマウスピースはとにかく吹きやすいので、YAMAHAの楽器に付属させるマウスピースを考えたら良いのになぁとつくづく思う。

付属のマウスピースだとYAMAHAの11番とか14B4なのだが、サイズ的に9C4辺りが付属していると最初からトランペット鳴らせる人続出すると思うんだがなぁ。

少なくとも11番よりは9C4の方が吹きやすいと思う人は多いと思うのだが、これも大人の事情で最初に吹きやすいマウスピースが付属しているとマウスピースで余分に利益を稼ぐ事が出来ないのでスタンダードと言いながら吹きにくいマウスピース付属しているんだろうな。

もし、良心的な企業なら、製品とマウスピースは別にするか付属する場合、いくつも種類があるんだから選択出来る様にするべきだと思う。

この辺が利益追求型の企業のやり方で利用者に妥協させてまで儲けようとするのが見えるのがイヤで、YAMAHAは捨てた。

Bachはもっとイヤだけどね。

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