トランペットのケースを考えて見た

だいぶ前からトランペットのケースが欲しくて色々と吟味していた。

昔のラッパなのでハードケースできっちりしているのは良いのだが、案外小物が入らないのだ。

これはプロテックのWケースなのだが、スポンジの仕切りが入っているだけの単純構造の物ばかりで、デザインはイマイチで躊躇していたのだが、ふと、似たようなケースを見たなぁと思って思い出してみるとカメラの収納ケースに何となく似ているのだ。

これは、カメラ用のマンフロットのMB PL-RL-55と言う収納ケースなのだが、実にトランペット収納用のケースぽいでは無いか。

で、ラッパがちゃんと入るかどうかが問題で、寸法を測ってみたのだが、ラッパの全長はだいたい50cm程度なので、縦に55cmほど必要で、ラッパの経は12cm程度なので高さに15cmほどあれば入りそうだ。

で実際に入れて見たらこれがピッタリ!!

そこで仕切りを全部外して、ラッパがしっかりホールド出来る様に色々とマジックテープ付きの仕切りを動かしてパズルのように組み立ててみたのだが、この仕切りが結構一杯入っていて、本来はカメラのレンズを色々分けて入れるのだろうが、ラッパを入れるだけなので仕切りの殆どはクッションにあてた。

真ん中はハンドルのバーが収まっていて高くなっているので両脇に並べて固定した。

真ん中にはちょうど譜面台が収まって、その上に、各ミュート達を並べて最後に余った仕切りを上から乗せて、安定した状態にした。

これで蓋を閉めてピッタリあつらえたように収まった。

 

 

マウスピースやチューナーなどは内側のポケットに収まったこれまた丁度良い感じになった。

ちゃっちいトランペットのケースよりは、カメラを収納するケースなので、作りはかなりしっかりしている。

マジックテープ付きの仕切りはかなりしっかりホールドしてくれて、多少揺すってもびくともしない安定度だ。

まぁ仕切りを全部とってしまえば、旅行に使うアタッシュケース的な使い方も出来るし、その際にも細かい仕切りがあるのでそれが良い感じで自由な形状に出来るのがとても楽しい。

値段は3万5千円程とちょっとお高いのだが、ラッパ専用として提供されている物では無く、カメラの収納用としてなので、強度などはかなりあって安心出来る。

ラッパ用のケースは中のスポンジなどが丁度ラッパの形状にあつらえて作られているので、それはそれで正しい製品なのだが、汎用的に使う事は出来ないが、このケースなら、色んな使い方が出来るのでそれがこのケース購入の決め手だった。

他にもサイズ的に色々と探してはみたのだが、これほどしっくり来るのはこのケースだけだった。

本来はカメラ収納の為に作られたキャリーバックだが、ラッパも十分綺麗に収納出来るので、ラッパのケースを吟味している人は、カメラ用のバックも選択枝にいれるとバリエーションが

広がって妥協しなくて済むように思う。

 

何といってもプロテックとかがスゴ検索してもヒットするのだが、ネットの写真だけではなんともわからないのだが、取ってとかがスゴく安っぽく見えるのだが気のせいだろうか。

俺がバックを買うときに一番注目するのは持ち手で、リュックの時もそうだったが、サムソナイトのリュックの持ち手はとても柔らかく持ちやすい持ち手専用に作ってあった。

今回のマンフロットのも持ち手はしっかりしていて、ツートンカラーでおしゃれに作られている。

しかしプロテックのを見てみると、一般的なナイロンバンドを絞ってマジックテープの巻き手で巻いて使う持ち手になっている。

個人的にこのタイプの持ち手はエレコムとかのノートパソコンを入れるカバンみたいで好きになれないのだ。

この持ち手だけで安っぽく見えてしまって、このプロテックの4本入りのキャリーケースだって3万5千と似たような金額なのになんか安っぽい。

それにカメラ用でリュックタイプを探す場合、望遠レンズ用の物で50cm以上の物があるのだが、結構バリエーションも多く1本なら丁度いいかもしれない。

まぁ勿論、楽器とカメラは大きく扱いも違うわけだが、カメラはレンズを使うため楽器よりは割れ物に対する配慮があって、より堅牢だと考えている。

楽器用は中で動かない様なピッタリサイズの固定に拘っている作りの様に思っている。

その為無駄なスペースも多く、そのゆとりがもったいない。

トランペットのケースを探しているなら一度、カメラ用の収納コーナーを覗いて見ると、あぁなるほどと思うはずだ。

値段はまちまちで安いものから高い物まであるが、汎用的に使う事を想定して、ダブルケース以上ならカメラ用のキャリーバックを一度検討するのがお勧めだと思った。

ちなみにキャスターは結構頑丈な構造になっていた。

そして、キャリー用のバーは内部に収納していて、外からはこのとおり見えない様になっていて、スッキリしたデザインだ。

なので、内側にバーの分が膨らんでいるわけだが、実はこの膨らみがラッパを固定するのに丁度良かったりするのだ。

ちなみに俺がこのカメラバックにラッパを入れようと思ったのは、この様にカメラの三脚を入れるサイドポケットが有る点だ。

当然、譜面台を想定していて、まぁ中にも収納出来るけど外に挿しておくと取り出しやすいのでかなり便利。

トランペットケースは数あれど、譜面台をサイドポケットに入れられるという配慮のあるバックは見たことが無い。

やはり楽器専用ケースはバックとしては三流だなぁと思った。

ちなみに蓋の内側はこうなっている。

右上に小さいスライドオイルやクリームをいれて左にチューナー、その下にはバルブオイルとチューナーのマイクを入れている。

真ん中のチャックは下まで広がっていて、水の吸収マットを入れている。

一番下のチャックは譜面台ライトを収納している。

まぁこれは前のカバンの時は1つのポーチに纏めて入れていたのだが、全部出して蓋の収納ポケットを活用してみたわけだが収まりが良い感じになった。

この内側の収納ポケットなどは楽器専用のケースではあり得ないだろう。

カメラ用だから、ここにはレンズフィルターとかを入れている様だ。

使えば使うほど、楽器専用のケースよりも「カバン」としての機能は納得出来る。

楽器専用のケースが悪いと言っているのでは無いのだが、なんか楽器専用と言うあぐらをかいている価格設定で、その価格設定ならもっと気を使えって作れと思ったに過ぎない。

何れにしても、俺が買う製品は価格と品質のバランスが重要で、自分でも作品をユーザに提供しているのでこの辺はどうしても譲れない。

ちなみにチャックの金属部分はちゃんと保護される様にきめ細かい配慮がなされているので当然ながらカメラに優しいと言うのは楽器にも優しいと言う事だ。

ただ、残念ながらこの裏技的なカメラバックを楽器のギグバックにすると言うのはトランペットサイズまでなのでトロンボーンとかユーフォ、チューバ、ホルンなどは難しいだろうな。

サックスなら、パーティションを上手いこと組み合わせれば入る用な気がするが持ってないのでサイズ感が良くわからない。

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