FILCOの赤軸かなつきフルキーボード

FILCOのFKBC108MRL/JB2を買う前に、ELECOMのTK-FDM063BKと言うフルキーボードとワイヤレスIR LEDマウスのセットモデルを他のPCで使っていた。

ほぼ、キーボードの形は同じで入れ替えても違いが分からないくらいのレベルで似ているのだが、キータッチは全く異なる。

FILCOのキーボードを使うまでは、ELECOMのこのキーボードを気に入って使っていて、メンブレの中でも、まぁマシなほうだとは思っていた。

この大きさやキー配置などほぼ同じキーボードでメンブレとメカニカルの違いを大きく感じたのでレビューしてみた。

まず、ELECOMのキーボードだが、メンブレにしてはじっくり店頭で打鍵感をチェックして買ったので安くてもまぁマシなほうだとは思うし、メカニカルに寄せようとはしている感じがあるタッチ感だ。

しかし、メカニカルとの大きな打鍵間の違いを感じたのは、底付き感で、メカニカルの何がいいかと言うと、押し込んだ後のかっちりとした底荷ついたあとの反発感が心地良い。

メンブレの場合、まず、底付き感というのは味わえないので、押した後の反発感が無く、底付き下際のメンブレのシリコン特有のふにゃっとした反発が帰ってくる。

これが、もう少し堅い反発だと底付き感が出てメンブレでもそこそこメカニカルに近い感触になるような気がするのだが材質的に難しいのかと思う。

いずれにしても、ゴムの上でキーを押し込んでもゴムの反発が帰ってくるのは当然で、メカニカルの場合はゴムを使っておらずバネの反発でしっかりとキーを戻すのでくっきりしていると言うのが大きな印象の違いだ。

唯一、ELECOMの方が良いと感じることもあって、それは無線のレスポンスだ。

ELECOMの無線キーボードは、電池もいつ交換したのが忘れたくらい、あまり稼働させてないと言うのもあるだろうが、1年以上は交換した記憶が無いし、PCを放置してしばらくしてから入力しようとキーを触って直に反応するが、FILCOの場合、しばらく放置したら、自動で電源がきれ、キーを入力した際に電源が供給され始める間約、1秒くらいのタイムラグがある。

通常使用に問題は感じないが、ELECOMの場合、常につながっているかのごとく、普通に無線状態を放置したあとの復帰にタイムラグを感じない秀逸な挙動をするものがあるだけに、ちょっと気にはなっている。

Wi-FiとBluetoothの違いなのかもしれないが、ELECOMの方が良いと感じる唯一の挙動だ。

後は、どちらも無線で、高級キーボードで無線はFILCOのMajestouch Convertible 2しか無いかもしれない。

切角の高級キーボードなのに、有線で使う気にはなれず、無線が条件でだったので、ヨドバシカメラではこの選択しか出来なかったが満足している。

ELECOMのキーボードも2千円そこそこの金額で、無線でマウスまでついているのだから、コストパフォーマンスを重視すると間違いなく優秀ではあるし、FILCOと比べると約8倍ほど安いわけで、価格では太刀打ちできない。

ただ、この8倍も高いキーボードにする価値はあって、考え方のもって行き方の違いで、基本がFILCO等のキーボードで、後は廉価版の格安キーボードと思えば、安物を買うか、普通のキーボードを買うかで、そんなに高いとは思わなくなる(無理矢理だけど)

なので、基本的に高級キーボードと高級を付けるからおかしく感じるだけの話で、普通のキーボードと、安物キーボードと言う位置づけにすれば良いはずだ。

会社で使っているキーボードはもちろん、メンブレのキーボードなので、もう入力自体にストレスが生じるほど、違いが明確で、文章よりもプログラムコードを入力する事が多いので、そんなに影響はしてないので妥協出来るのだが、これが文章を入力するために仕事でPCを使っている場合は、耐えがたいギャップで、思わず会社のPCに私物で持ち込んでしまいたくなるはずだ。

まぁそのうち、俺もそうするつもりではあるが、その場合、こんどは赤軸では無く、別のタイプをチョイスしてみようとは思っている。

結構、この手のキーボードもにわかに人気が上がってきていて、ちょっと価格も安くなりつつある。

1万円弱で手に入りそうな勢いなので、もう少しで、高級キーボード人口が増えて、価格もこなれてくるような感じなので、復旧活動に専念してみようと思っているわけだ。

これは、今のFILCOを使う前からメンブレで気に入らない感覚として押した後にぶれる感覚がある。

そのため、パンタグラフ方式のメンブレも結構好きで、以前のVAIO Jシリーズについていた薄いキーボードとかMACのキーボードなんかがタッチストロークが短く結構底付き感もあってメンブレの中でも打鍵感はかなり良いと思っている。

とはいえ、メンブレン方式のゴム感は拭い去ることは出来ない訳なので、ゴム感を全く感じない打鍵感というのは指先に心地よく、なんか、指先マッサージを受けている気にさえ思えてくるくらい、心地よすぎてたまらない。

基本的に、俺の打鍵は、メンブレン方式であっても極力静かに入力するようにしているのだが、ものすごくカチャカチャうるさい人がいる。

そんな人がメカニカルキーボードを使うと、さらに音がうるさくなるのでおすすめ出来ないが、その場合は黒軸が良いかもしれない。

店頭で、黒軸、青軸、茶軸、赤軸と4種類、それに東プレの静電容量無接点方式と言う5種類の高級キーボードを一通り試すことが出来る。

黒軸はとにかく堅くて、それこそカチャカチャうるさい人向けで、この堅さは指に相当力が必要で、指先の筋肉を付けたい人向けで、試してみたのだが、思わずおし損なうくらい力を意識的に入れないと、堅くて駄目だった。

青軸と茶軸は押した後のカチッと言う音がするのが嫌いで、タッチ感は良かったのだがその音で駄目だった。

残ったのは赤軸と、静電容量無接点方式と言う事なんだが、赤軸はとにかく、軽く、カチッと言う音もせず、指の押し込んだ力をそのまま受け止めてくれて、重さ的にも、今吹いているトランペットの感覚に違いものがあって、それが決め手だった。

打鍵感と総合的に判断して赤軸に決めたのだが、切角なので静電容量無接点方式のキーボードもちょっと試してみた。

まず、メカニカルよりもさらに高いので、これこそ高級という冠がふさわしいキーボードはないだろう。

その高さの秘密は、例えば押し込んだ距離の違いで反応するかしないかを設定できる事だろう。

軽く打ちたい人は、キーを押し込んで直に反応する設定にしたり、もう少し打ち込みたい人は、ちょっと深めで設定するなどといった事が出来るし、キーボードの人差し指や中指で押すキーを少し深めに、小指や薬指で押すキーは浅めにとかいった設定も出来るのがすごくきめ細かく価格に相応した機能があって素晴らしいが買う気になれない。

それは価格では無く、そこまで高級なキーボードなのに、ラバーカップを使っている点だ。

ゴムの反動とゴムのない反動でのタッチ感がお連にとっては心地よく感じるポイントだったので、メンブレを使っているキーボードは選択したくなかったのだ。

所が調べてみると、東プレのリアルフォースシリーズはラバーカップが使われているのだ。

ラバーカップ内に、スプリングを入れて、ラバーカップの反発以外にスプリングの反動を使っていると言うかなりこった作りで、この製造方法がメカニカルよりも高くなる要因で、ちょっと複雑に作りすぎている感が否めない。

当然、複雑になればなるほど手間がかかるので価格に反映されるのは必然だ。

そう考えると、「シンプルイズベスト」と言う言葉が未だに無くならないように、シンプルなのがベストなのだ。

メカニカルの場合、軸は4種類あるが基本的にドイツ製のMXスイッチを使っていて、それぞれのキーはこの独立したMXスイッチを押している事になる。

なので、キーも一つ一つ交換する事が出来たり、メンテナンス性が良いわけだ。

これが静電容量無接点方式のキーボードだと構造が複雑なので、修理も高くつきそうだ。

この点を踏まえて、静電容量無接点方式は採用せずにメカニカルに絞り込んだのだ。

もちろん、タッチ感はどちらかと言えば赤軸よりではあるのだが、メカニカルの底付き感と言うのでは無く、なんだろう、もっと滑らかな感じで音はメカニカルよりも静かで、キーボードを擬人化すると、メカニカルは男性的で、静電容量無接点方式は女性的な感じとでも表現したくなるような感覚だった。

再度、キーボードの構造の図を貼っておく。