リムが2段になっているが、特に唇に付くとか言う事も無く、実にスムーズに使え、スペック通りの吹き心地で狙い通だった。
カップの深さは左がフリューゲルホルン用で7X、真ん中が7C改、右が7Eだが、アクセラレータ加工があるのはCタイプだけとなっている。
5Cや3C等のサイズはリムが俺には大きくてYAMAHAで言えば16くらいのサイズになると思うのだが、このサイズは合わなくてYAMAHAの場合は14を使う機会が多かった。
YAMAHAの14はABC全部そろえたが、ここまでの深さの違いは無くリムサイズに合わせてカップの深さを代えてもあまり差を感じないのだが、ベストブラスの場合、リムサイズを同じにしてカップの深さを色々と変えて吹奏感の違いを楽しめるのが良い。
マウスピースの迷走をしたが、YAMAHAの場合、カップの深さとリムのサイズが連動していて、浅いカップだとリムも小さく、深いカップだとリムが大きくなるのでアンブシュアをマウスピース毎に体に刻む必要がある。
ところがベストブラスの場合、リムサイズが同じシリーズでカップの深さをしっかりと変える事ができるので同じアンブシュアで音色を代えて楽しむ事ができるのが良い。
YAMAHAの14番手でABCとそろえてみたけどそれほどのカップの違いを感じず、結局YAMAHAの場合6Aまで小さい番手にしないとカップの浅い性質の演奏は手に入れることができなかった。
そうなるとアンブシュアが変わってしまい、曲によってマウスピースを代えてしまうと、最後にはバテて音が出せなくなると言うジレンマに陥っていた。
そこで、ベストブラスと言う訳だが、リムサイズ以外にもマウスピース自体でグルーヴやマルチレングスにアクセラレータと仕様が豊富になっていて、カップがざらざらの鏡面仕上げになっていないのがスゴく良いのだ。
マルチレングスと言うとカップに合わせてピッチが狂わないようにシャンクの長さが違うのだ。
YAMAHAの場合、真ん中の7Cと同じ長さでこれが基準になっていて、カップが浅いとシャンクも長く、深いと短くなっている。
一番左はフリューゲルホルンシャンクだが、アダプターでトランペットでも使っている。
この長さが違う理由は、演奏途中でマウスピースを代えてもピッチを維持出来ると言うことになる訳で、実によく考えて開発されていると言うのが目に見えて良くわかる部分だ。
それとトラペットシャンクの深い7Xは用意されているのだが、フリューゲルホルンもあるので、フリューゲルホルンとの持ち替えを考えて、フリューゲルホルンシャンクの7Xにして、アダプターを使ってトランペットでも使う事にした。
実は一番気に入っている構成はアダプターを付けて深いカップの7Xで演奏するのがとても良い音に感じていて、今のバンドは歌謡曲の雪の華とか古くは夜明けのスキャットと言ったメロウな音が似合う曲の比率が多く、重宝している。
最も千本桜とかになると7Eが活躍して、パリパリしたトランペットの超明るい感じの音が良かったりするが、大体highFを基準に高音が多いと7E、範囲内なら7C改が丁度俺には良い感じで気分良く演奏出来るのだ。
勿論、どのマウスピースでも良いのだが、気分の問題で代えているだけだ。
ただ、YAMAHAのマウスピースとの演奏感の違いは、ベストブラスのマウスピースの方が遠鳴りするのと、ボリュームを更に上げて演奏出来るので、抑揚が付けやすくなるのだ。
最も基本は良く練習して1つのマウスピースで全曲吹けば良いのだろうが、練習しないヘタレトランペッターは道具に頼ると言う事でも別に良い様に思う。
まぁ実際、老人ホームでの定期演奏程度なので、ちゃんと最後まで演奏出来るかどうかで喜んでもらえるハードルの低さがあっての事だ。
それでも、誰に聞かれても一応、まともな演奏をしているなぁと思ってもらいたいのでそれなりに練習はしているが、最後は道具に7割は頼っているだろうな
道具に頼れる良い時代になったなぁ...
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