在宅中、嫁と顔を合わせる時間が長くなりすぎるのだが、俺自身夫婦円満の秘訣は、顔を合わせないことに限る。
たまに、アー居たかで良いのだが、こう外出自粛が続くとそうも言っいられなくなってきた。
そこで、カレーを久しぶりに作る事にした。
嫁は中国人で、一番最初は味噌汁も、カレーも俺が教えたのだが、教えた中で一番面白かったのはゴボウの卵とじで、そもそも中国人はゴボウを食べない。
実は、中華料理では地中になる野菜は食材に無いと言うのをご存知だろうか。
ジャガイモ、ゴボウ、サツマイモ、レンコンなどおおよそ完全に地中に埋まっている野菜は中華料理の食材には無い。
微妙なところだと、大根で、大根は完全に地中では無いにしろ中華料理の食材に大根は無い。
嫁の田舎は福建省なのだが、ここだと大根の干物、干し大根として存在しているので、干大根の炒め物なんかは嫁の手料理のあって、中国に帰ってから帰国した際、よくお母さんが作った干し大根を持って帰ってきていた。
当然、中国には味噌汁もないので、何回も作り方を教えたのだが、こればっかりは慣性に合わないのか、とにかく味噌も具材も何でも最初から入れてしまうのでもう中国スタイルとして定着させるしかなかった。
まぁそれは良いのだが、カレーは面白い反応を見せ、当然、中国には日本で言うところのカレーは無い。
カレーを知ってから嫁が中国に帰る際には良く、カレーのルーをしこたま買って帰っているくらい、味は中国人の味覚にもあるらしい。
だが、カレーと言う文化が無いので、どうしてもカレーを作るのは俺の仕事だ。
何度か嫁も作ってはいるのだが、なんか違う。
で、在宅中、いつもなら焼き肉やとか言って外食するのだが、毎日行くわけにもいかず、しょうがないのでカレーを久しぶりにつくってみたと言う訳だ。
前は、色々と隠し味的な作り方をしてはみたものの、結局納得の味には程遠く、今回は完全にルー任せにして一切の調味料を無しにして作る事にした。
ただ、どうしても拘りが1つだけあって、それだけは実践した。
俺のこだわりは簡単な物で、水を使わないだけ。
カレーの材料をスーパーに買いに行った際に、ブラックコーヒーのパックを一緒に買ってくるだけだ。
家にコーヒーメーカーがあれば、それでつくるのだが、バリスタにしてからインスタントコーヒーになったので今はコーヒー豆を買わなくなってしまい、コーヒーメーカーも使わなくなっていた。
なので、ブラックコーヒーのパックは安いので重宝する。
そして、単純に、タマネギ、ジャガイモ、ニンジン、牛肉のブロックの4種類だけ。
タマネギを炒め、ジャガイモ、ニンジン、牛肉を炒め鍋にごっそりいれて、コーヒーのパック1リットル全部入れ、煮てアクをとって、最後にカレールーを入れるだけ。
単純でルーの味つけだけにコーヒーの苦みが加わるだけで、美味しいカレーになる。
まぁトマトケチャップを入れるのが好きなので、物足りなければトマトケチャップを混ぜれば良いが、今回はそのままルーの味付けだけで塩胡椒もしなかった。
それでも結構良い味で、余計な事をしなければ普通に美味しい。
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