キューブマニアが選ぶ1択

キューブマニアの俺が色々なメーカーのキューブを安いのから高いのまで一応一通り集めてきた中でピカイチ光り輝いたのがこのsengsoのMr.M!

しかも、ステッカータイプでこれの回しているときの音が子供の頃ルービックキューブ第1世代の俺がなじんで来たあの時に音に実に似ていて回すだけでなんか凄く懐かしい。

それでいてキューブ自体の性能はピカイチで、それはセンターキャップを外してみると直ぐに他のキューブとは作りが違うと言うのがわかる。

センターキャップを分解するとバネ式なんだが、そのバネが円錐形のバネでこれは凄く品質が良いバネを使っている上、バネ用のスリーブも使われている。

これだけ見ると殆どのメーカーのキューブを分解していたのでわかるのだが、唯一このキューブだけバネ式でありながら構造がスリーブ上でしかも取り外すことが出来るのだ。

他のキューブだとバネをカプセル内に内蔵してそれを交換すると言う方式でその上の部分の蓋が平ネジで閉じて底付まで回してもバネのストロークをきっちり維持出来る上、バネが円錐形なのでバネのストロークを全部バネとして機能させている凄い機構になっている。

しかもこのスリーブ自体はバネのテンションを付属している専用のツールを使うと何段階かで調整出来る優れものと来ているうえ、強めの交換用のバネも付属している。

この機構があるのに1500円程度の仕上がりで販売しているのは驚異でしかない。

このバネのおかげでMaglevレベルの軽さと静音、バネ無きしないと言う状態を生み出していてキューブを回した際の懐かしい音がする。

それにマグネットもそこそこ良い効き目で調整機能はないが、十分その意味を感じさせてくれる。

GAN等のトップブランドのバネ式でもストレートバネを使っているので、バネ自体のストロークは押し込んだ際にバネ自体の厚み分重なるわけで、ストロークは実際更に短くなるが、円錐形の良いバネを使っている所にこのキューブの良さが光る。

円錐形のバネを使っているキューブはそれほど多くなく、公式ルービックスピードキューブエントリーはもう2周り大きめの円錐形のバネを使っていてこれも凄く調子が良いし、このキューブのバネサイズはピカイチで小ぶりながらしっかりとした弾力を存分に発揮出来ている。

バネ式とMaglev式の違いは使って見るとわかるが一般論ではMaglevは軽くバネはそれより多少重いやバネ泣きがする等の評価になるが、バネ式の利点は、コーナーカット時の性能で、しっかりとしたバネ厚でコーナーカットを広めにとっていてもキューブの形状をしっかり維持するバネ力があって、グニャッとしてもしっかりと押しつけている安心感がある。

Maglevの場合はこの安心感が微妙でグニャッとした際でも柔らかいのでバネ式よりは不安だが、GANキューブなどに見られるコアマグの力でコーナーキューブの広がりを抑える様にしていて対応している。

なので、コアマグまでセットでマグネット化しているとGANキューブの様な素晴らしい回し心地をオール磁気で作れるのだがコアマグの無い単にMaglev化しただけでは回す際の軽さは良いがコーナーカットを広げた際の性能が著しく悪くなってしまうので物理的にネジを締め込んで広がりを抑えるため、コーナーカットをしっかりと取れない状態になる。

その点、バネ式はコーナーカットも広めながら良いバネを使っているとそれを押さえ込むのもバネのテンションがしっかりとかかるので安心してしかも高速に元に戻してくれる

ここは何方の一長一短あってどっちが良いか優れているかとかは決められず何方も良いところがあって好みが分かれるところだろう。

とはいえ、この価格帯でMaglev化は無くて良いが全体のマグネットは重要だが、このキューブはマグネット部分がスリーブで穴が空いているのでしっかりと磁力を担保出来るのでこのキューブが仕上がったわけだ。

このキューブはいなんか安っぽく見えてしまうが実はかなり設計がしっかりしている優れものキューブで、コストパフォーマンスはかなり高く相当高速に回しても何ら平気である意味スピードキューブをやっている人だとかなり回し心地は良いのでタイムアップも狙えるのでは無いかとさえ思う。

初めてのスピードキューブでGAN14とかだと敷居が高いと思ったときのエントリー用にこのキューブをお勧めするが、恐らくメインキューブとして気に入ってしまうのでは無いかと思う。

とはいえ、GANキューブの磁石ガチガチのキューブも凄く良くてなかなかどちらかに決める必要も無く、何方も持ち替えて回せば良いと思う。

とにかく回すだけでストレス解消、ボケ防止の指先訓練になるので50過ぎたらキューブを趣味にするのも良いのでは無いだろうか。

五十の手習いに最適な趣味だと60前のオッサンは強く心に刻んでいる。

小ぶりな54mmキューブで同じ価格帯でもこのDayanのキューブも優秀だ。

1500円クラスはスピードキューブエントリーには丁度良いのではないかと思うのだが、このキューブもMr.M同様センターキューブのバネの受けがとてもしっかりしていて、円錐形のバネを使っているわけではないが、ワッシャーがきっちりとバネの上下両方に挟んであるのだ。

バネ式でワッシャーを使っているキューブは色々分解したが、唯一このキューブだけでこう言う丁寧な作りのキューブは全体的にも回しやすいと感じている。

バネ式なのでコーナーカットは余裕で範囲は広く元々のバネは1cm長だったので1.5cm長のバネに交換しているが、線径0.4mmのやや押しの強いバネにしてしっかりとコーナーカットの範囲が広いのに抑えが効いてポップは回避出来るしっかりとした回し心地になっている上、ワッシャーが上下に挟んであるのでバネ無きが無く、Maglevかと思えるくらい静かでかなり滑らかに動作する。

若干色味が他のキューブと違って赤だけなんだが、材質が薄いからかもしれないが、ちょっと色が濃く黒っぽい赤でキューブ全体の印象も他のキューブと違和感のある存在で、白に至っては真っ白な材質を使っているので他のキューブは白と言ってもややクリームがかっている白が殆どなので、際立って白が目立つ

価格的にもMr.Mのライバル的な存在だが、54mmの小さめキューブとして、俺の手持ちで54mmは今の所これしかなくて小ぶりの中では一番良い(一個しか無いが)

マグネットもやや弱めに感じるのは回転がさらっとせずにしっとり回る系なので若干重ためなので、Maglev化したいのだが、手持ちの磁石だと8mmが最小で7mm径の穴あき磁石があればセンターキャップのスリーブに収まるかなぁと言った感じだ。

このキューブはチューニング中でもう少しいじってみたい。

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