公式ルービックキューブ再調整

実は最初に買った公式ルービックキューブなんだが、これが久しぶりのルービックキューブだったので、初期、ルービックキューブ第1世代の俺としてはあり得ないほどの滑らかな回し具合で時代の流れでこうまで良くなるのかと感動していた。

しかし、その後ルービックキューブ業界と言うのがにわかに盛り上がっていて、第1世代定番のツクダ式6面揃え方はほぼ消滅していて当時、1面、2段目、3段目と言う方式の揃え方が初心者向きとして出回っていて、その手順で揃える人が多くなってきた。

俺は、なんか決まり事みたいな揃え方で自由度も無く面白みも無く、これは今でもそう思っているのだが、CF法の面白さは基本的にパターンが無くて単にエッジキューブを3個だけ移動するパターンを覚えて、後は移動する3個の位置に事前準備としてエッジキューブを配置してパターンを実行していくだけの単純明快な解法で、実はこれが面白いのだ。

パターン実行前に移動させるエッジキューブをどう動かすかと言うのが面白くて填まる。

これは、CFOP法でも活躍するはずで、CFOP法をより効率良く実行したいと思ったらその位置にキューブを移動させたりペアにしたりと色々やり方があると思うが、CF法はその一番単純な方法で実は一番簡単なのだ。

なので、4x4であろうが5x5であろうが複数分割であってもその中でたった3つだけの移動パターンが存在するのでそのパターンに当てはめて行けば良い。

話は脱線したが、とにかく当時の回し心地からものすごく進化していてちょっとビックリした。

その後、マジックキューブ業界を調べるウチに、GANキューブやMOYUキューブと言うキューブの存在を知ったので、最初にMOYUの3Mキューブを買って見たのだが、これを回して更に愕然と驚いた。

公式ルービックキューブを遙かに凌駕した回し感で、それが世界の主流と言う事もわかり、更にトップブランドはGANキューブと言う上海の会社だと言う事など業界を一通り調べてみたわけだ。

そして、いくつかマジックキューブを集め始めたら色々な仕組みや機構それに磁石が大活躍していて、なるほど、磁石がかなり重要なんだと言う事もわかってきた。

そこで、まだ公式ルービックキューブ派(今でもだけど)の俺としては数あるマジックキューブ並みに公式ルービックキューブを改造出来ないか模索して、色々失敗した。

今回、Maglev化にルービックキューブV3とルービックスピードキューブエントリーに施工したのだが、確かに回転は滑らかに出来たのだが、他に色々とあって、Maglev化する場合、そこそこの磁力が必要だし、当時は気がついてなかったが、ネジはあくまでも底付きまで回しておかないとポップしてしまう、ポップしやすくなると言う構造も色々あることも把握出来た。

公式ルービックキューブの場合、最初に入っているバネが強すぎて色々な機能を損なっていたので、バネチューンをやって見ようと思ったが色々分解しているウチにセンターキャップが簡単に外せない機構の為、とうとうピンを折ってしまったりとなんか改造を推奨しない設計なのも分かってきた。

とはいえ、もうこれ以上やっても壊すだけだと思って、放置して、最初に買った公式ルービックキューブはdポイントとかヨドバシポイントとか色々知らずに溜まっていたポイントで交換してきたので買ったと言う意識も薄くいじくり壊してしまった。

今日、改めて自分の金で買い直し2個で3600円払ってきた。

そして、新たに新品状態を回した時に気づいたが、公式ルービックキューブV3もコーナーカット出来るのが分かって分解した際に、とにかくバネが強すぎなのでそれが駄目な事もわかっていた。

今はバネの種類も色々あって、そういうバネが良いのかも大体把握出来ていて、最新の改造は、バネとプラスチックのワッシャーで高さを調整してついでにバネ鳴きもしない改造を実施してみた。

恐らくこれが最終形の改造だが、V3の方はそのままバネチューンでコーナーカットを維持しつつ軽く回せるいわゆる普通の磁石無しのマジックキューブレベルに改善出来、磁石が無いので整った回し方は出来ないが、中国産のマジックキューブレベルに回せる様になったので磁石化したいとは思うが、結構ややこしい構造で保留。

そして、ルービックスピードキューブエントリーは元々マジックキューブを意識した作りだと思うので磁石も搭載されていて、俺が最初に買ったロットが悪かったのか今日買って来たのはちょっと磁石の感覚がわかるほど薄いのは薄いが最初の時よりは良くなって改善されていた。

微妙に磁力の違いがあって、磁石の存在が分かるレベルだったので、これもなかなか良いじゃんと思ったが、元々のバネは円錐形でしかも中々強力なバネなので、これをもう2まわり小ぶりな円錐形のバネで実はMr.Mキューブの付属のバネでバネを強くする場合に交換するストックだったが、ルービックスピードキューブエントリーにはこのちょっと強めの円錐形のバネをはめて見た。

が、ただバネを交換しただけだとスカスカでキューブの押さえが効かずワッシャーで挟み込んでストーロークを調整した。

底面とネジ頭に2枚のワッシャ、合計3枚はめ込んでネジを底付までしめたのだが丁度良くなった。

設計は若干違うとは思うが公式ルービックキューブV3に磁石をいれたらこうなるなぁと言う感じで何方もバネチューンで恐ろしく回転しやすくなって、常に回すキューブの1軍に昇格することが出来た。

控えキューブはいくつもあるが、公式ルービックキューブはここで1軍昇格でこれで安泰だ。

色々やり過ぎてしまったが、単純に一番合うバネを探して交換する改造がベストな気がする。

バネ交換の重要性はGANキューブが示しているとおりGESに代表されるわけで、これが最も回転の好みを変えられキューブ自体の性質、性能も変えてしまうポイントでMaglev化よりもバネが一番使い易いキューブになると思った。

あえてMaglev化したのもあるが、これはこれで設計段階で調整出来ているので磁石の反発を最大限発揮出来る磁力やサイズになっているわけで、無理矢理やった場合、色々と越えるハードルは高いと感じた。が、やってしまうけどね。

後は、48個の磁石チューンだが、これは最も有効な改造で、磁石の無いキューブを回しやすくするのは丸キューブを改造して大変よく分かった。

そして、9cmキューブを改造するのに、どの寸法の磁石を付ければどういう回し心地になるのか、5mm径から8mm径まで色々試して9cmキューブには8mm径の3mm厚磁石がかなりベストな磁力で普通に回せる様になるが、この磁石をそのまま56mmサイズの磁石無しに付けると、磁石の吸着が強すぎて整いすぎて、初動がかなり遅れてしまうので56mmサイズのキューブには直径6mm×3mmが良い感じに強めに効いてくれることをゼリーキューブで確認出来た。

6mm×3mmか7mm×2mmと言った所だが、直径が広い方が磁力の効き目は強く広範囲に広がるので、引きつける磁力範囲も広がって、TORNADO的な挙動が欲しい場合は直径の大きい磁石にするとハマる。

TORNADOとかは設計上でやっているので小さい磁石でもばい~んと回ってくれて良いけど後付けの場合は色々工夫しないとそうならないわけだ。

結局公式ルービックキューブはそのままだとバネが強すぎるのでマジックキューブレベルに改造したい場合はバネの交換だけで良いが、そのままでもルービックスピードキューブエントリーは使えるのでそれを使い倒せば1000Solve位回せばノーマルでも良い感じになるとは思う。

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