メインキューブは公式Rubik Cube V3です。

このキューブのどこが良いのかなんだが、堂々とルービックキューブと言える点だけだ。

日本で商標登録されているのでルービックキューブはメガハウスが販売しているこれしかない。

他のキューブはGANキューブとかMOYUキューブとか一般用語としてマジックキューブと言うのが正解で、実はルービックキューブには特許が無く作る事においてライセンスは必要無い。

要するにマジックキューブとして販売するのには何ら問題無く中国産が台頭しても良いわけだ。

ハンガリーで立体特許権なるものが裁判で争われた様だが認められず敗訴していて色々と特許系の権利は全て存在していないと言う事らしい。

ただ、日本の商標登録としてルービックキューブは更新されているので日本でルービックキューブとして販売することが出来ないだけの話なのでGANキューブとかが店頭にならんでも良いはずなんだがメガハウス関連の会社はバンダイナムコ系列で玩具業界においてはそこそこ力があるのか店頭でメガハウス以外のマジックキューブはほぼ販売されて折らずネット通販で購入するしか無いようでちと残念。

以後ややこしいので公式ルービックキューブはV3、SP(スピードキューブエントリー)と良い他はGANキューブやMOYUキューブと呼ぶことにするが日本では1980年、そう俺が14歳の時に発売されて爆発的大ヒット商品になった時のブーム熱は凄く、14歳と言うと丁度中学生辺りなわけで、この手のおもちゃに影響したのは言うまでも無いが、当時はルービックキュービストと言えば中々のステータスだったので、俺もその時ツクダ式で6面を完成させた時の喜びは衝撃的なものだった。

その頃はツクダ式と言う言葉も知らず、ましてやコーナーファーストなんて言葉もしらず、3つのエッジキューブを移動させる回し方を駆使して6面を揃えたものだ。

その時も完全6面のコーナーキューブを揃える方法もあったがそれを知らず自力でグリグリ回してとにかく最初にコーナーキューブを揃える事に必死になっていた。

その後、1面を揃えて2段目を揃え3段目を揃える今のCFOP法の前身なるパターンが公開されていたが、その時は既にCF法オンリーで揃えその後、ブームが収まりいつの日かルービックキューブは飾り、置物になってしまった。

そして、40年余りが経った今、再び何故かルービックキューブを回してみたくなり、これは歳をとったから何かアナログ的な趣味とボケ防止の為の手さばきに何か良いツールはと言うのも有ったと思う。

それにルービックキューブは丁度良かったと言うわけで早速買いに行くと今はV3と言う段階になっていて、しかもSPも発売されていて、取りあえず両方買ったのだが、この時点で回しやすさに当時を思い出して感動してしまった。

そして、昔を思い出しつつ、ネットで解法を探ってみると、CFOP法だの世界記録3.47秒だのとまぁすげー事になっていてYoutubeでもなんと手の早い事かと思ってみるとどうもルービックキューブでは無い別のキューブを回していたので他にもあるんだなぁとAmazonで最初にMOYUの3Mと言う磁石入りと書いてあったキューブを買ったのだが、これで磁石があるとこんなに違うのかと思って、一体どんな進化をしているのか非常に興味沸き、第1世代の俺は失った歴史を全部埋め尽くそうと一通り中国産のマジックキューブを買いあさってマニア、コレクター、プレイングコレクターになった。

そんな中、GANキューブはトップブランドで製品も一番高くキューブ界のトップブランドなのをしり、いくつかGANキューブを買ったが確かにV3とは比べものにならない性能でこれなら確かに秒で揃えられるなぁと納得した。

そして、回しやすいキューブがどんな物なのか一通りの製品を入手してみて思った。

これ、V3に磁石入れたらそこそこ回せる様になるのでは、SPは確かに回しやすく磁石も入っているのだが、GANキューブやMOYUキューブには太刀打ち出来ない回し心地で改造もやりずらい。

そこで、V3を分解してみるとSPと違い、分解しやすくなっていてこれなら磁石化出来るなぁと試しにV3の磁石化をやってみると、ちゃんと今風のキューブに変貌させられると判り、これならまたV3をメインにして中国産のキューブに対抗出来るなぁと思って最高のV3が完成した。

公式V3をメインとして使うには磁石化とバネチューンが必須で磁石は直径6mm厚み2mmのちょっと強めのものを内蔵し、バネは円錐形のバネに交換してコーナーカット性能を担保した。

色々キューブを回してコーナーカットの性能が回しやすさに著しく影響する事がわかっていたのでコーナーカット性能をV3にも持たせる事に成功したし、コーナーカット性能を広げるとポップしやすくなるのだが、V3は元々この辺の性能はと言うかコーナーカット性能無しと言う潔い作りなのが幸いして意外にポップ耐性があってバネを円錐形にして磁石を搭載することで凄く回しやすいキューブに改造出来た。

ご覧の通りバネも相当数試してみたのがお分かりいただけると思うがベストなバネにたどり着いた。

これで、SPよりも改造出来るV3の方が断然良いキューブになったのは言うまでも無く、公式の回し心地でありながらコーナーカット性能とマグネット化で文句なしなだが多少妥協した点もある。

それは、改造キューブなので元々の設計で想定してない挙動になるのでデットゾーンも存在していて、必ずひっかかる回し方もあって、これは何度も回して独特の感覚に慣れるしかないのでコツがいる。

そしてキューブ自体が重く100g近くはあるだろう。

ゼリーキューブの磁石化で丁度100gになるのだが、それよりはちょっとかるく感じる程度。

但し、GAN14等とSolve比較すると手順を回す軽さはGANキューブの方が断然上で比較にはならないが、CF法で回す分には速度と言うよりもエッジキューブの扱いかたが重要なのでSolveのタイムはAIからわずどのキューブを使っても1分30秒ほどで未だ1分切れない俺に丁度良いメインキューブなのでスピードキューバーにしたらえっと思われるかもしれないが、それでもGANキューブ一通りと比較したりMOYUやQiYiのTORNADOとかとも比較した上でどれでも同じ時間と言うのは揃え方の問題でキューブの性能差はさほど影響がなく、要するに性能の良いキューブの性能を発揮出来てないのが問題だな。

もっと回し方に慣れて目指せCF法で30秒台なんだが達成出来る気配は無いが諦めないでやっている。

1分切る頃に、ようやくキューブの性能差が出てくるんだとは思うが、今はまだV3が丁度良い。

それに、V3を回しこめばもっと回しやすくなっているのは公式キューブの材質の問題なんだろうと思うが、それほど回しこんで無い新品レベルなのでまだまだ回しこむ必要がある。

それと、ネジ調整と言うのは改造を色々やって来た俺が言うがネジをゆるめて調整するキューブは構造上の欠陥があって、ネジを底付まで回してキューブが回らなくなる場合は欠陥品と思った方が良い。

ネジはあくまでも完全に絞めきって、調整はネジを締めた後のセンターキューブ内のバネのストロークが重要で、このストロークが無いキューブはセンターキューブを押し込んでしまうのでキューブ自体が回らなくなるわけだ。

どっかのYoutubでネジをゆるめて調整とか言っているのがあったが、これはデタラメなので真似しない方が良いだろう。

応急処置的にやる以外はネジはゆるめない完全に締め込むのが断然正解であることは言うまでも無い。

調整はあくまでもネジを締め込んだ際のバネが伸縮出来るストロークでここでコーナーカットの性能が調整出来るので後はバネを色々交換して調整するのが正攻法だ。

MOYUなんかのキューブはドライバーが付属してくるが、安いキューブはそれで調整しろと言う事であってちゃんと調整したければ調整機構のある高いキューブにしろと言うのを暗黙で言っていると理解している。

V3にはそういう機構が無いのでバネを換えて調整してベストなバネを見つけたわけだ。

そして、俺はトランペッターなので楽器のメンテナンスオイルもいくつかあるのだが、今はこのスライドオイルを使っていて、これはトランペットの1番と3番抜差管用のオイルだが、凄く滑らかになるので昔から愛用しているが、これがキューブに使えるかなぁと試しに1滴垂らしてみると見事にどのキューブにも使えてプラスチックとの相性も良かった。

逆に使えなかったのはピストンに挿すオイルで最初はこれでと思ったが挿すと特に公式は動かなくなるほどで駄目だった。

今は、このスライドオイルのみ使っていてこのオイルは楽器用なので万が一口に入っても毒性は一切無く安心安全なのは言うまでも無い。

ここまでやってようやく公式V3をメインキューブにすることが出来たのだが、メガハウスがこの記事を読んで最初からこう言うキューブを出して欲しいと切に願う。

それに、センターキャップが外しにくく、公式V3のキャップの外し方はキャップをそもそもめくらず、まずは力でポップさせてバラバラにしてからセンターパーツを取りだしセンターキャップを持って中心に押し込むと必然的にネジが中からキャップを押し出してくれるのでそれが一番丁寧なキャップの外し方でまちがってもキャップの隙間にカッターなどを入れてめくろうとしてはいけない。

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