八方美人な振る舞いはやめた

俺は昔から八方美人で器用貧乏だと親にも言われていた。

子供の頃からそんな感じで器用貧乏はともかく八方美人は1つの生き方として敵を作らず見方も作らず中立な立場で争いに加わらず外から眺めて戦況を見て、何方に付くかを決めていたわけだ。

勿論、その際に勝つ方に付くとは限らず、オレ流の合理性を重視して最終的に何方にもつく事は無いのだが、そのそぶりを両方に見せて極力敵を作らずいると、両方から情報が入るし、入った情報は何方にも流す事は無く口は堅いので世渡り上手な生き方を子供の頃からやって来た。

人との会話は面と向き合って会話する物の、その真後ろからも同時に聞いていて、常に裏付けと合理性、懐疑主義な生き方に八方美人でいることは役にたっていた。

しかし、いい加減面倒臭くなってきて56を過ぎた今、今更人に好かれ様とする必要性も無く、嫁と仲良く楽しめれば良いわけで、こんな俺みたいなオッサンの嫁で居続けると言うのは大変有り難い事でもあると感謝をし、勿論、嫁は中国人なので査証とかそういうのは日本人の俺を駒にすることで日本での暮らし、日本人相手の商売なんかに役にたつんだろうが、それはお互い様で、俺も中国人を利用する。

お互いに利用価値があるので夫婦で居続けているわけで、そこに愛はあるんか?と女将さんに怒られるかもしれないが、そこに利用価値がある事は間違い無い。

俺が日本人女性を2回ほど嫁にしたが別れたのは、利用価値がない上に、そこに愛はなかったんだろうと思う。

故に、中国人妻とは一番長く夫婦を全うしている。

今回、更に八方美人をやめたことで、お互いの利用価値に集中出来る環境を構築したわけだが、これには理由があって、恐らくこれから先、中国がアメリカを凌いで世界に無を馳せる時代が来ると読んで居るしそうなるように俺も期待している。

益々IT技術が発展していくと数の論理で、アメリカは6億、中国は14億、日本は1億と言うこの数字の意味するところは解ると思うが、多勢に無勢なのは顕著だ。

ここに、優秀な戦略家の日本人が影のフィクサーとして中国側に回る事で、アメリカは日本+中国に対抗する術がなくなるのだ。

中国人は日本人よりも優秀であるにもかかわらず、がさつな所があって詰めが甘い。

日本人はがさつではないにせよ詰めることすら出来ない事なかれ主義の民族でITリテラシーは最悪

となれば、ここは日本と中国が手を取り合うのが最も合理的で、台湾も中国傘下にしてしまえば世界最強になるわけだが、これはアメリカを始め当然、脅威になるので今の立場を最前面に押しだし日本に圧力をかけているのは目に見えている。

だから、このまま日本に居ると面倒な事になるのは明白で、即中国に避難するのが得策だろうし、そのためにも中国の親戚と言うのが重要になってくる。

中国と言えども、俺ほどITリテラシーが高ければ、直ぐに中国で良いポジションでの仕事が望めるし、既に拠点は用意しているので、この点は問題無い。

後は、日本に居る間にとにかく稼ぎまくってやれば良いので八方美人をやめ、とにかく合理的に利益、利用価値のある所と明確に付き合う事にしたわけだ。

俺の直感が利用価値がないと判断すれば、相手にすることは無く、反論として俺自身に利用価値がないと言うだろうが、それはそれでかまわないので大いにそう思って欲しい。

そして、器用貧乏は最大限に有効に活用した結果、面白い事に気がついた。

それは、俺はPCのプログラムを生業にプロとして活動しているが、料理人や他の仕事も器用にこなす事はたやすいので、例えばラーメン屋を始める事も出来るが、果たして今、ラーメン屋の大将がプログラムを生業にすることがたやすく出来るだろうか。

他の仕事でも良いが、プログラマーと言う職業は職業連鎖の頂点であって、他の業種はその下に続く資格も何も要らない、唯一、実力が無いと出来ない仕事なのだ。

しかし、他はどうだろう。

弁護士や医者においても、資格制度のもと、大学に6年、若しくは試験に合格して国家資格を取得しないと出来ない仕事ではあるが、その知識を十分に兼ね備えた俺にとっては、病院に行く必要性もないし、弁護士も頼む必要が無く、自己弁護出来てしまう。

確かに手術となると簡単には出来ないが、麻酔をかけて臓器を見て患部をこそげ落として縫合すれば良いし、所見に関しては経験が必要で、単純X線の写真をデータベース化して所見を見いだすためのeラーニングシステムを開発した際に、影の見方と言うのを学んだ事がある。

これは、ある程度自力で所見を学ばないとシステム化した際に矛盾した答えを表示してしまうため、プログラム的に理解する必要があってその辺の放射線技師や放射線科の医者よりも所見は理解している。

最も、これは年期の問題なので俺が学んだ期間、見たレントゲン写真の枚数よりも多く学んだり見ていればなかなか追い越せないかもしれないが、システム化するに当たり、一般的な教えてもらって学んでいる技師よりは遙かに積極的に色々な物を見ているので、あえて立場上越権しない様に注意はしているが、そういうのを無視すれば、学び立ての技師など俺から言わせればガキにしか過ぎない。

医者とてそれは経験上の判断する物であって、他人を治療するにはそれなりの資格が求められるが、自分自身の為に自分自身を治療するのは知識があれば問題無いので健康診断などこの方行った事も無い。

健康診断に行く位なら、他回数の献血に行った方がよっぽど世の中のためになる。

ここで、あえて言うと、その医者や弁護士などの資格を持った連中でまともにプログラムをかける人が果たして何人いるのだろうかと言う事だ。

それらを鑑みると、職業プログラマーと言う仕事は、食物連鎖ならぬ職業連鎖の頂点である事は間違い無い事実であるわけなのだ。

ここに器用貧乏が役にたってくるわけで、俺の場合プログラムが書けるラーメン屋であり、プログラムが書ける弁護士や医者になり得ると言う事だ。

勿論、中卒な俺が今更医者や弁護資格など取れるはずもなく取ろうとも思わないが、あくまでも理論的には可能だが、果たして医者や弁護士、はたまたラーメン屋のオヤジが俺の仕事のまねごとだって出来やしない。

ネイルサロンを開いても、それはプログラムの書けるネイラーとなり得るのが職業連鎖の頂点に君臨している仕事をこなしているからだ。

勿論、トランペットもリードトランペットで今はシングシングシングのソロまで演奏出来るプログラマーなので器用貧乏を極めると怖いものなしだが、それはプログラマーとして十分な実力を勝ち取り実績が必要で実績を積み上げるのに中卒では多少時間がかかったので歳をとってしまった。

しかし、いざ頂点を極めてしまうと事の外心穏やかで、居続けることが出来たので嫁への感謝が出来る様になった。

まぁ八方美人や器用貧乏は余りいい表現にはあたらないわけだが、それを利点として有効活用することで見いだせる新しい自分に出会うことが出来る、出来たのが今の楽しみだ。

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