ルービックキューブV3改

中国メーカーの高性能なキューブが出回っている中、頑なに公式を謳っているメガハウスのルービックキューブでルービックと名を付けられるのがこのメガハウスのルービックキューブで他のキューブはスピードキューブとかキューブパズルとかの名前で出ているわけだが、もはや特許権などは時効になったくらい時は流れた。

だが、未だこのルービックキューブの新製品が発売され続けているのは意味があって、世のキューバー(メガハウス系だとキュービストと言うかもしれないが)達が求める快適な操作性をキューブに求める余り、スプリングからついにリニアモーターカーの仕組みの磁力反発で浮かせて回転させる仕組みにまで踏む混んだ磁石付のキューブは画期的だろう。

この2つの公式キューブもルービックスピードキューブエントリーには磁石を内蔵していて90度の回転で止まる事を多少、ほんの少し、気持ち程度サポートしてくれているがV3は従来通りバネだけで止まっている。

ただ、回転が堅すぎて、現状のキューブ業界視点で見ると、とても回せる代物では無い。

V3を分解するとこんな感じになるのだが、ルービックスピードキューブエントリーのスプリングは円錐形で縮まる距離によってバネ厚が変り動きの制御がされてはいる物の、V3はストレートのスプリングでとにかく底付きまでネジを締めていて分解するとセンターパーツは収縮して広げるのも困難かくらい堅い状態になっていた。

この収縮でキューブを支えているのでそれは回すのが重い、堅いと言う事になっている。

しかし、この状態でも初期型よりはかなり回しやすくなっていて性能は格段い上がっているが、今のマグレブとかとは比較する物では無いレベルだ。

V3の分解はセンターキューブのパネルを無理に剥がす事無く、まずは自力でエッジキューブをグリグリ引っこ抜いて分解してセンターパーツを取りだし、センターキューブ部分を押し込むと必然的に中のネジがパネルを押し上げて簡単に外す事ができるのでその方法が爪を割らない状態で綺麗に外す事ができるだろう。

案の定、ネジは思いっ切り締め込んであって回転の堅さをこれだけでも感じ取ったが案にに緩めてもそう解決する話では無くて、ゆるめすぎるとポップが簡単に発生してしまい真っ直ぐ回すのは調子がかなり良くなるが、その分パーツが離れやすいのでちょっとブレて回すと崩壊する。

この頃合いを整えるため、センターのキャップを外したまま組み戻して、色々調整して底付きは締めすぎなのでちょっとゆるめの感覚で締める方が良い。

それに、ネジを固定して本体をくるくる回して○回転とかやっている奴もこれは画期的なネジの回転数を把握する方法だなんてほざいているが、これは危険な方法で、基本的にプラスチックにネジ山を切っているだけなのでその精度は保証されるはずも無く、あくまでも力加減、手先の感覚が重要なのは言うまでも無く、例えば本体を3回転回して調子の良い面があるからと全部の面をその方法で調整したところで上手く行かない。

あくまでも手先の感覚、締め具合の感覚勝負でアナログ調整する方が良く、その時の回転の感覚でそれぞれの面での締め圧は違うのが正常だろうが、これもそろえているキューブの組み合わせにもより、それぞれで調整する方が良いだろうと思う。

そして、試行錯誤して導き出した締め具合で妥協出来る締め圧を模索して、回してもポップしない、調整前はコーナーカットって何と言う堅さを若干緩和することで調整は終了する。

いくつかのキューブを分解して気づいたが、回転の滑らかさよりもコーナーカットの性能が回し方に大きく影響してコーナーカットの具合が良いほど良いキューブと評価され、かつ、ポップしないと言うのが前提になる。

で、V3を頑張って調整してはみた物の、決して回しやすくはならないのが残念。

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