コロナのおかげで俺のラッパ届かず

15日にようやく発送の連絡があったらしい。

Queen Brassは台湾なので台湾からの発送と言う事になる。

15日に発送してジョイブラスに24日に届いたので12日掛かってようやく到着だ。

しかし、通常ならジョイブラスで1日くらいで中身を確認して発送するところだが、緊急事態宣言により、ジョイブラス自体は休業していて、荷物当番が出勤しているレベルのため通常の処理は期待出来ない。

まぁそれでもGW前には届きそうなので在宅中の良いおもちゃがタイミング良く届くと思うしかない。

実質、昨年の9月10日に注文してから7ヶ月越だったがなんせ時間のかかるしろものだ。

なんだかスーパーカーみたいな扱いだなぁ

皆よく知っているフェラーリなんか1千万そこそこの価格だが、新車で買うのは5年後かもっと時間が掛かるので今ある在庫を高値で取引されているので高額になっている。

最も新車で買ったとしても手元に来るときは旧車になってしまうのでのんきにたのまないだろうな。

その点、トランペットはモデルチェンジと言う事は無いので、手に入れたときが最新モデルなので最新のカスタムモデルのZORROが届くので楽しみだ。

それに、何より連絡ではちゃんと1番スライドも同梱されていたと言う事なので、いよいよ、俺のHINOモデルもコンプリートする。

パッチに拘らずリングだけがあれば良いと言うのであればZORROを手に入れればその1番スライドと寸法は同じなので交換するか1番スライドだけを4500円で注文すれば良い。(サテンラッカー)

パッチを着ける場合も最初に言っておけばオプションで注文可能だ。

これは、ZORROの支柱追加のカスタマイズと同じにしてもらったので単品の価格は解らないがメーカー注文出来る

何度も言うが、カスタマイズ屋に頼むのでは無くメーカーに注文出来ると言うのがミソなのだ。

メーカーに注文出来ると言う事、すなわち最初からそう言う製品として出荷されたと言う事でメーカーによる保証が付いてくる。

保証しろと言う意味では無く、出荷したままを使っているのでメーカー品を改造してないと言う事だ。

車で言えば改造車は車検に通らない。

しかし、出荷状態のままであればそれはそれは車検に通る。

バイクなら、あるバイク用にアクラボビッチの集合菅が純正品としてあった場合、その純正品がそのまま装着出来るので有ればそれはメーカーオプションをしたと言う事なので車検の時に問題なく、改造には当たらない。

長年自動車関係のユーザの対応していると改造車と言うのはイメージが悪く、その感覚があって、今回にいたったと言う訳だ。

カスタマイズと言うとそこそこ金が掛かりそうなイメージだが、トランペットの場合そんなにビックリする価格にはならない。

ただ、金メッキに塗り替えるとかの場合は30万円はかかるだろうな。

Zorroが下手すりゃ3本買えてしまう...

他に、マウスピースなんかもカスタマイズする人もいるようだが、もったいない。

マウスピース、特にトランペットのマウスピースは管楽器で一番種類が多くノーブランドも含めるとありとあらゆる寸法が普通に市販されている。

これも設計段階で作るなら話はべつだが、市販のマウスピースを削って作り直すと言うのは頂けない。

真鍮の丸棒から削って注文出来るところに頼んだ方が良い。

しかし、唇などは色々と柔軟性があるので自分次第でマウスピースに合わせる事ができるので、より合わせやすい物を探した方が良い。

何故ならば、作るマウスピースは一個では足りなくなるからだ。

最低でも3個は作らないと満足いく演奏は出来ないだろう。

俺の場合、ベストブラスの7番手をカップ違いでX、C、Eとあるわけだが、マウスピースをオーダーするとしたら一本位だろう。

それもハイトーンが吹きやすいなんていう注文をするはずだが、そうなるとフリューゲルホルンの様な柔らかい響きから遠ざかる。

柔らかい高音は深いカップで空間の遊びが必要になってくるわけだが、それを一本のマウスピースでやろうと思うとアンブシュアを結局買える必要がある。

折角オーダーで作っているマウスピースなのに本末転倒になる。

なので、マウスピースをオーダーするヤツは馬鹿な無駄遣いになるだけだ。

その点、楽器はオーダーしても良い。

特に支柱に関しては後付けの追加支柱ほど意味の無い物はない。

ずいぶん前にトランペットの支柱の事で流体力学を考慮してみたのだが、人間の吐く息で金属の菅が膨張するレベルには達しない。

トランペットの支柱の意味は、菅の振動にあり、マウスパイプの振動がトランペットの大元の音源になるのだが、その振動を菅全体に如何に伝えるかと言う役割なので、1本支柱の場合、その殆どはスライドするチューニング菅側にある。

それはチューニングスライドは必然的に1cm程抜く様に設計されているので菅の密着度が少なからず緩むため補う意味で振動を安定させようとしている

2本支柱の場合はマウスパイプと本体の菅を直接連結するのでより振動が伝わりやすくなる。

如何に楽器を振動させるかが音の鳴る根幹なので跡づけの支柱の場合、菅に無駄な圧力をかけ続けなければならず、しっかりと溶接されている支柱とは性質がことなる。

そして、最も重要な支柱としては最後のベルと本体をつなぐ支柱だ。

これはリバース菅では無いBACHのストラディバリウスコピーのトランペットだが、3番ピストンから約9cm部分のところからベルの10cmのところに連結されている。

これはリバース菅のHINOモデルだが、リバース管の構造上3番スライドから2cm辺りからベル部へ3cmくらいの距離で接続されている。

音の響きで最も影響のある支柱はこの部分で、これを手前にするか奥にするかでベルの振動が大きく変わってくる。

リバース管の場合は3番ピストンの部分までチューニングスライドが可動する為必然的に手前にポイントを置くわけだが、ZORROはリバース管じゃないのに、ベル部との接続支柱の位置はこのHINOモデルと変わらない設計だ。

この手前で接続するか奥で接続するかで振動の方向性が変わってくる。

吹き比べると奥に有る方が音のコントロール性は良く、手前は広がるイメージで振動が本体と同じ様に共鳴するか、ベル部が暴れ出す感じの違いをわずかだが感じる事ができる。

こういう構造上の違いを把握していれば、それに適したなら仕方を研究すれば良いので、構造の違いというのはかなり重要だと思う。

大げさに考えると違いがわかるのだが、ベルの奥、3番スライドからベルトの接続が遠い場合は楽器の振動とベルの振動は共鳴しやすいのでならしている音色は出ている音色と同じなのでコントロールしやすいと言える。

しかし、ベル部がオープンだとベル自体が勝手に振動してコントロールしている外の部分で勝手に揺れる事が想像出来る。

小さい揺れなが継続するとやがて大きな揺れに変り抑えが効かなくなるレッドゾーンが発生する。

この特性を見極める事でオープンなベルでも意図的に暴れさせることが出来ればより、個性のある音色を獲得出来る。

マウスピースを変えると反応が良いのは3番スライド寄りの接続で離れているとマウスピースを変えてもさほど影響が無く遊べない。

言い方の問題ではあるが、音色が楽器に依存する度合いがより強く、材質やメッキの種類によって想定している予定調和的な音色を響かせることが出来る。

ところが、遊びが大きいと想定外の音色が出やすくここが好みの分かれるところでは無いかと考える。

これは、種類の違う楽器を色々と試してみないと感じる事ができないので俺でも自分でトランペットは安いのからちょっと安いのまで7本ほどは吹き比べているが、一往、この辺の設計の違いは確認してそろえている。

マウスピースも色々と醜類を集めたのは違いを知りたい興味がそうさせたのだが、おかげでマウスピースの結論は、リムサイズだと言う事が確認出来た。

トランペットの場合は唇にあったリムサイズがとても重要でその次にカップの深さだと言える。

ハイトーンはリムサイズが同じならカップの浅い深いにはほぼ影響しない。

全く影響しないわけでは無く、浅い方が楽に出せるのは確認出来るが音域が驚くほど違うと言う事も無く、ならせる音域は自分次第だがほぼ同じだ。

それとピストンを保護するとグリップは必須で金属の振動を考えると素手で持つよりは金属の振動を邪魔しない。

プロこそカバーしている必要があると思うのだがグリップを参ている演奏家は数少ない。

それは案外楽器の事を考えてない証拠だ。

これは誰がなんと言おうと物理の話なので素手で持つ場合とカバーを付けて持つ場合の振動は違う。

素手で楽器を持つ人になんで素手で持つのか聞いてみたい。

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